かぶれの世界(新)

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一線を越えたポンコツジーサン(2)

2020-09-23 20:57:58 | 日記・エッセイ・コラム
ポッコリおなかを何とかしたいとネットで調べて、2日前にお腹を凹ませて(多分骨盤の矯正目的)散歩をした。歩いている時は大丈夫だったが、家に戻って落ち着き夕食をとるころから腰に激痛が走った。歩くのも苦痛で何とかシャワーを浴び、2階の寝室に必死で這って上がった。

翌朝目が覚めると少し痛みは和らぎ、約束していた友人と昼食をとることが出来た。友人には無理するなと言われたが家に帰ると、更に痛みが和らぎ夕方には三日前の腰痛状態に戻った。そして今日は完璧な元の腰痛状態、つまりバドミントンなど過激な運動は無理だが普通の生活はできる状態に戻った。となると話は変わる。

昼食後いつものルーチンワークを終わらせると、最近ハマっている故郷の歩き倒しを猛烈にやりたくなった。前日の激痛に襲われた腰痛が嘘みたいだった。だが、1-2時間の手ごろな散歩レベルでは満足できない気分だった。どこか初めていくところを歩きたい。

思いついたのはJR五郎駅から北側の山を越えて肱川の上流に戻るコースだ。実家から川沿いの散歩道を歩き、JR五郎駅対岸の集落から裏山に登り、西に折れて下流の多田からの道と合流点まで歩き、南西方向に下り県道240号線と合流、巨大な配水プールを経て東に下り集落に出て、川沿いに戻る。

腰痛が再発しないよう無理はしなかった。山道は全て舗装してありスニーカーでゆっくり歩きの登山ペースで歩き、休みなしで完登。Google fitで約2万歩3時間余り14.6kmの道のりだった。体感的には高尾山口駅から高尾山・城山・小仏峠・景信・明王峠を歩く位の道のりだった。

多田からの道と合流点の周辺には想像もしなかった風景が広がっていた。山の上は全体に平坦で開墾された畑がうねりながら拡がっていた。畑には緑の小さな苗が整然と並んで植えられていた。薬を撒いている農夫に聞くと全てキャベツだそうだ。長野県の高原の野菜を思い出した。

彼は見かけ上いわゆる農夫とは着てる物も姿勢も違った。定年退職後年金の不足分を埋めるために農業をやっているのだそうだ。近くにあった看板を見ると農林省関係の支援で農業法人がやっているらしい。下山中すれ違った農機具やトラックが普通の農家のものとは違った。

里に下りるとほとんど人影が無かったが、やっと見かけた老農夫は昔ながらのスタイルで小さな農機具を使って農作業をやっていた。それより前にほとんど人影が無く、いても雑談中の老人だった。小さな工場で若者の姿を見かけたが、若い女性は皆無だった。

今まで歩いた徳森や田口などの住宅地には若い女性や子供もいたが、今回山を下りて歩いた地域は昔の農家の集落でまるで雰囲気が違った。私の実家のある集落と同じ寂しい臭いだ。ある意味予想通り。山の上の開墾地とも違う。私の山歩きとしては満足した。明日、腰痛が再発しないことを祈る。■
コメント
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