かぶれの世界(新)

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一人歩き遍路する米人女性と話したこと

2019-10-24 17:27:08 | 国際・政治
ドナとは他にも興味ある話を沢山したので紹介がてら記録しておきたい。

近年お遍路さんの数が10年で3割減ったと報じられている。殆どはバスツアーやマイカーによる遍路の減少だと思うが、国道を通る「歩き遍路」はそれ程減ってないように感じていた。と言うのは、外国人の歩き遍路が増えているからだ。特に報道では欧州や台湾からの遍路が増えたらしい。だが、これまで出会った一人歩きの遍路は、狙った積りはないが高学歴の米国人女性ばかりだ。

ドナに「女の一人歩きは危険じゃないか、日本女性の一人歩き遍路は見かけたことが無い」と言うと、彼女は「日本人女性の歩き遍路を見た」という。果して一人歩きだったか疑わしい、そんな話は聞いたことはない。ドナは日本は安全だと信じている。確かに遍路道はそうかもしれないが用心した方が良い。「私みたいな年寄が誘ってもそう簡単に乗るべきではない!」と一応言った。

何故トランプ大統領が誕生し、いまだに大統領を続けられてるのか。私が子供の頃から教わった民主主義世界のリーダーだった米国とは違うと言った。続けてトランプは就任以来1万数千回嘘をついたというワシントンポスト紙の記事を見たと言うと、ドナはさもありなんと大笑いした。

ドナは移民を非難するトランプの妻メラニアは移民じゃないかと言い、私は娘のイヴァンカのやってることもバイデン候補の息子と違いはないと言い、二人でトランプ非難三昧になった。だが、トランプ支持者達はそんなことは気にもかけない、彼等は聞きたいニュースのみ耳を傾けるとも。

大統領を続けさせているのはアメリカ国民の責任だ。その大半はITビジネスを推進し貧富の差を拡大させたカリフォルニアンかもと、私が普段感じている思いつき仮説を指摘すると意外にもドナは反論しなかった。現実は数千万という途方もない数の移民と格差拡大マシンのIT業界。

加えて、私自身も散々トランプを非難しながら彼の政策のお蔭で、私の金融資産が多少ながらも増えている事実を認めなければならない。正直に話すとドナは黙って聞いていた。彼女が何も言わなかったのはワイナリー経営に関わっているからではないかと想像した。

ところで、ナパ産のワインは今やメチャ高価になったとドナは言う。昔はスーパーで数ドルだったと言うと、今そんな低価格ワインはあり得ないという。じゃ、安物ワインの代表だったソノマでも良いと言うと、加州ワインは全て高くなったという。おやまー、だ。

蛇足1
正直言うと米国駐在は20年以上前の40代後半、元々流ちょうな英語は喋れなかった。ドナの話も聞き取れなかった部分も多い。ジェスチャーと文脈から想像して理解しようとした。一々オタオタしない度胸だけは米国赴任時とそう変わらなかった。刺激的な出会いをドナに感謝したい。

蛇足2
ドナは持参した弁当を居間で食べながら話をしたのだが、見たこともない食べ物に戸惑っている様子だった。穴の開いたチクワは何だと聞かれ、元は魚で健康的だから大丈夫だと答えた。こんにゃくはノンカロリーで大人気の健康食品だから是非食べろと笑いながら勧めた。灰色のぐにゃぐにゃした食べ物を気持ち悪そうに、それでも口に入れた。勇気ある人だ。■
コメント
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