かぶれの世界(新)

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介護録09秋(1)

2009-10-14 15:59:17 | 健康・病気

一昨日朝9時過ぎにケアマネージャから電話が入った。実家の玄関の鍵がかかっており返事がないので、ヘルパーさんが勝手口から入るとベッドサイドに母が倒れており、緊急で様子を見に来たという。母の意識はあるが、目の周りが内出血、脈が乱れており、至急入院させるべきと私の確認を求めるものであった。もちろん、即了解した。

その日は朝食後ずっとメジャーリーグ野球の中継を見ていたので、いつものネットカメラでの母の監視をまだしてなかった。今月に入り、居間で終日横になっていることが多くなり気になってはいたが、それでも予想外の突然の展開に驚いた。

急いでパソコンを立ち上げネットカメラを覗くと、ヘルパーさんとケアマネージャが行ったり来たりしており、暫くするとヘルメットに白衣の救急隊の方が来られ担架代わりの大きな布に母を乗せて運び出していく姿が見えた。3人の救急隊もかなり年配の方だったのが妙に印象に残った。

その後、ヘルパーさんは2時間くらいかけて家の中を清掃、整理していく姿がカメラに映った。その後、入院後母が当座必要なものを持って行って頂いた様で、本当に助かった。

午後になり、病院に付き添って行って頂いたケアマネージャから再度連絡頂いた。CTスキャンをしたが脳に異常は見つからなかった、熱が7.2度あり血圧がやや高い。しかし、症状は安定しており、今すぐ大事になるということはない、と。一安心した。

入院の手続きはしたが連帯保証人などの手続きは家族でやってくれ、といわれケアマネージャにそうそう甘えるわけにも行かないと思った。当座の対応を遺漏なくやってもらうと、ついついその先まで頼りたくなった自分に気が付いた。

直ぐにフライトを予約して、昨日朝2番目のフライトで松山空港に降りた。東京より暖かで南国に来たと思った。最短時間でバスに乗り実家に戻った。車のバッテリーを接続して正常動作を確認、事前に用意してもらっていた書類に記入して、家内が用意してくれた土産と手直にあった姪の写真を持って病院に向かった。

母は個室を希望したそうで、部屋に入った時は丁度点滴の針を刺してもらっていた。私の顔を見ても無表情で、微かに顔をゆがめただけだった。母の手足が異常にむくんでいた。後でヘルパーさんに確認すると、点滴を始めると液が漏れてむくむことがあると教えてくれた。

目の周りに内出血したような後が見え、母に「こけたのか」と聞いたが殆ど反応がなかった。欲しいものはないかと聞くと、聞き取れない声で何もいらないと返事。前回入院したときの母を世話してくれた看護婦さんは、今回は母の意欲を感じられないと私と同じ印象を語った。

その後直ぐに検査のため部屋を出て行った。自分では起き上がれず看護婦さんに支えられて車椅子に乗って行った。MRI検査という。前日のCTスキャン検査で古い脳梗塞の跡が見つかったらしいが、母の右半身がやや不自由な感じなので、更に検査するということなのか。予定以上に時間がかかり、担当の先生の話を聞けるのは検査後なので帰宅することにした。

母の様子から長丁場になりそうなので、こちらで生活する準備のため一旦実家に戻った。ヘルパーさんが綺麗に片付けてくれて、余分な食料やごみなどを処分してくれていた。買い物に出かけ食料の仕入れ、衣類や寝具などを用意した。スーパーで配食サービスの担当の方に偶然会い、ケアマネージャからサービス中止の連絡が入っていたと分かった。

今朝起きると薄着だと肌寒い、昨日の印象と違ってこちらも東京と同じ秋だった。習慣になっている散歩から戻ってくると近所の人に会うたびに母の様子を聞かれた。母が救急車で運ばれ入院したことを皆知っていた。

隣のオバサンによれば、倒れる前の日庭に立って遠くを見ている母を見て、元気そうだと思ったそうだ。二日連続の脳の検査と、前日までいつも通りに元気だったということを対比させ、素人考えで脳梗塞の疑いありという事なのか思った。いずれにしろ、これから先生の話を聞きに行く。■

コメント
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