かぶれの世界(新)

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田舎暮らし雑感07冬(3)

2007-12-27 23:06:53 | 日記・エッセイ・コラム

2時間待ちの予約

先週松山市にある眼科に母を連れて行った。10時に予約していたらしいが、着いたのは1020分、診察を終ったのが何と1220分だった。予約に遅れていったが、それでも長すぎる。母はそんなもんだと思っている様子、予約時間に間に合わせようという気もなかった。

受付に聞くと3人の先生がいて夫々30分に6人予約をとるという。受付が遅れても成るべく早く終らせようとしたというから、遅れたペナルティという訳でもないらしい。年寄りに2時間も待たせるのは酷いじゃないかと言うと、院長に相談するの一本やりで抗議を何とかやり過ごそうという姿勢が見え見え。

クレームの代償

待合室には30人余がいた。殆どが老人で静かに待っている。2時間待ちは常識、というような感じの無表情で待っている。どうせ時間を持て余している人達、先生に文句を言ったらあとでちゃんと診てもらえない、ということなのか誰も文句を言わないのだろう。やっぱり誰かが非常識だと言わなければ、という思いだった。

母に言って汽車の時刻に合わせて間に合うように次回の予約を入れてもらった。今の予約システムのままだとそれでも待たされそうだ。タクシーに乗り文句たらたら言うと、運転手が話に乗ってきた。彼も同じ経験をして医者と喧嘩した、30分は理解できても1時間は酷い、2時間なんてありえない、と目的地に着くまで悪口を言って鬱憤をはらした。気がつくと手袋を車に忘れていた。

消費者保護・続編

母の生活費のための貯金を下ろしに農協に行った。先日ゆうちょ銀行での預貯金や投資のための代理人の手続きが厳しく時間がかかったことを報告したが、農協銀行はどうなのか尋ねてみた。 預金の入出金などは代理人の名前・連絡先を申し込み用紙に裏書すればOKとのこと。

その理由がいかにも農協らしいと納得するものだった。顧客が狭い農村社会の構成員で、お互いに顔が分かっているという前提で成り立つ手続きだ。知らない顔の場合はどうなのかと尋ねると、身分証明の提示、電話で本人の意思確認をするそうだ。私は知っている顔と聞いて嬉しかった。

元気と憎たらしさ

今月初めまではお正月のお餅を買ってきてくれと言ってた母だが、数日前に気が変わったようで自前で作るからモチ米とモチとり粉を買ってきてくれと言い出した。といっても機械でつく餅だ。しかし、何十年も前に買った初期の餅つき機で前後の作業は、今の母にとっては大変な重労働に変わりはない。

一日中コタツでテレビを見たり寝たりの母がよくそういう気になったと思った。どこかに何でもいいから回復の兆しを見つけ出そうという気持ちから出た勘違いかもしれないが、ほんの少し母の顔がしまってきた印象を受ける。同時に昔の細かいことに口うるさい憎たらしい母が一瞬戻ったと思った。来年になれば本物かどうか分かるだろう。■

コメント
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