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かぶれの世界(新)

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2005年を大胆に占う

2004-12-25 12:12:08 | ブログ
未来を予測することほど頭の体操になることはないと思っている。大金を元手の賭け事ほどスリルはないが、少なくとも公表することで大外れの恥をかかないよう懸命に考え「ぼけ防止」になると思い、稚拙なる大胆占いを年賀状に印刷して出すことにした。ところが、3日前に郵便局に投函しもう変えられない状態になったら、早くも占いを覆すようなことが起こり始めている。こうなったら新聞やTV等で来年の予測が出る前に早く公表しこのブログの得意の先走りの評価だけは最低限確保しておきたい。

1.イラク新体制定着せず、自衛隊駐留延長で大揺れ
  1月選挙の妨害を狙いこのところテロが続発しているが、選挙は強行されその結果にかかわらず新政権は米国に依存する運営が続く。テロ組織は反発する勢力を取り込んでテロが長期化、ブッシュ政権は出口が見つからず国内での支持率が低下し、小泉政権も自衛隊引き上げのタイミングを失い、国を割る議論が延々と続く。
2.日本経済後半盛返すが、GDP成長率2%ならず
  04年後半の経済成長が殆どゼロで景気は踊り場に差し掛かっている。今回はSCM改革による在庫管理技術が高まり短期間に生産調整が終わり、かつ堅調な世界経済の恩恵を受け従来のような景気の谷を経験することなく、来年後半から再び力強い回復が始まる。しかし、前半の低成長を考えると年2%の成長には届きそうもない。
3.日経平均は2006年を先取りし、15,000円を突破
  06年の経済は、05年の成長鈍化をうまく乗り切りことにより強い成長が予想される。割安感の出ている日本株買いは年初から続き、一服後06年の半年前に出てくる設備投資等のスコアに反応して株式相場は強気の全面展開になる。
4.ドル安Euro高が進行、円連れ高ドル90円割れを伺う
  イラク情勢が混沌とし米国内では公約を果たす為の財政悪化が進む。グローバルマネーは通貨ポートフォリオを見直してEuro比率を高め、基軸通貨としてのドル位置が低下する。この動きの影響を受け円高が進行し1ドル90円台となり日銀が介入、ドルを買い支えて90円台突破を回避する。
5.米国経済ドル安の恩恵を受け順調、GDP3.5%成長
  ドル安によりIT等グローバル企業の業績が伸び消費も堅調に推移、04年の経済成長を継続する。ブシュ政権はドル安を放置するも、FFレートを3.5%前後にまで戻し金利差を圧縮、国債以外への海外からの投資は好調となり更なるドル安の進行の抑制が見えてくる。
6.中国国内市場伸び悩み、GDP成長8%に留まる
  10月の金利上昇などの投資抑制策による国内消費の伸び悩み、貧富格差拡大と地方政府の汚職・不良債権処理・エネルギー不足等による混乱が続き、成長は維持するが全体として方向付けが出来ず、計画した成長率を下回る。最悪ケースは、成長の報酬を享受できない貧困層が反発し、暴動、民主化要求にならないよう中国政府は引き締めに追い込まれ、経済成長が減速する。
7.日本サッカー苦難の末、ドイツWカップ出場決定
  ジーコ・ジャパンは緒戦に躓き苦境に立たされ、監督交代の声が高まるが、最後に欧州組と国内組が団結し予選突破、Wカップ出場を決める。
8.MLB松井大活躍、楽天善戦するも記録的低勝率に終わる
  NYヤンキース松井選手はMLB3年目にして本塁打40本を打ち大活躍する。日本では楽天が仙台市民の大応援を受け善戦するが、貧打と投壊で史上最低の勝率で最初のシーズンを終わる。    

私の最大のテーマはブッシュ政権がいつ選挙公約を現実的な政策に切り替えるか、何がきっかけで始めるかである。一つはイラク戦争の進展、もう一つはドルの基軸通貨としてのポジションの変化としてみている。言い換えれば米国の信頼ということになろう。世界的な疫病の流行も不安要素である。

5日前に予想した時から若干事情が変わっている。米国の3Qの修正成長率は4.0%で予想以上に強い印象を与えた一方で、クリスマス商戦は苦戦が続いている。為替レートは原油価格が落ち着きを見せ小康を保っているが、本日の日経新聞によると日本企業78社の予算レートは平均107.90円と私の予測とは大きな差がある。 日本株の割安感が言われ始めたが、主役は外国人と個人投資家で、金融機関や投信が非常に用心深い動きをしており今一動きが鈍い。中国企業の欧米企業M&Aが本格的に進み始め、05年は華僑の経営手腕が見えてくる。

中田はイタリアで苦労しているが、最後は経験があり精神力の強い彼の復調が予選突破の鍵となるだろう。用意周到で最初から結果を出すイチローと違い、松井は経験しながら成長していく選手だったので、3年目の今年が期待される。楽天はパリーグ最多勝の岩隈を獲得し支えになる投手を得た、打の柱と抑えの外人選手を獲得できれば私の予想は外れるかもしれない。かつて私は勤め先で正月商戦の売り上げを大胆に予測し賭けに勝ち、職場のほぼ全員から金を巻き上げたことがある。今回はそれよりは自信があるのだが、一年後まだブログをやっていれば反省会をしよう。


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新メディアの権力(Blogの影響力と規律)

2004-11-18 10:09:39 | ブログ
昨日のCNN報道によるとサンフランシスコで開催されたblogニュースの影響についての会議(conference on blogs news impact)において、大統領選挙の出口調査を終日流し続けたWonkenetteのAna Marie Cox氏 が大手メディアの批判に対して、何も謝る事はない、投票者の望む情報を提供しただけだ、投票結果にも影響を与えていないと開き直ったらしい。先に報告したように、私は東部の開票が始まる2-3時間前からTVやインターネットをチェックし始めたが、その頃には世界中のメディアが漏洩された出口調査情報を引用しミスリードされていた。私自身別のサイトで州別の出口調査情報を見た。その後東部から中西部へと開票が進むに連れ各州でブッシュのリードが明らかになり、フロリダ州の票が確定したところでブッシュ優勢が動かせない情勢となってTV報道のニュアンスが変化していった。

このような背景から、上記の会議では投票が確定する前にWonketteが出口調査の漏洩した事に非難が集中したのである。コラムニストMark Glaser氏はbloggerが先にCBSの誤報を追い詰め謝罪させたことは賞賛に値すると言いながら、先ずは自らの信頼を築く事から始めよと苦言を呈した。 M.McAdans氏は更に厳しく、blogは効用があるがゆえにフリーハンドではない、主要メディアと同じ報道倫理・規律を求められると述べた。 私のブログは個人的なもので影響力など考えもしないものだが、上記の苦言は情報を発信する上でごく基本的なもので私も警告として受け取りたい。 事実の確認、引用と私見を明確にする等を規律をもって行ったうえで、内容の充実を図っていきたい。


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新メディアの権力(TVとBlog)

2004-09-25 21:49:16 | ブログ
TVの持つ力が最初に認識されたのはケネディとニクソンが争った1960年の米国大統領選といわれている。私自身が実感したのはケネディ大統領がダラスで暗殺された映像を史上初の衛星中継で見た時で、衝撃のシーンを未だに鮮明に記憶している。最近も何度かTVの威力をまざまざと見せ付けられる事があった。一つは、米国大統領選の民主党予備選である。序盤、東部の小さな州でディーン候補が、敗戦を認めた後支持者に向かって奇声を上げて景気付けの演説をしたシーンをスポット広告のようにニュースからバラエティ番組まで面白おかしく繰返し流され、それまで世論調査でトップの支持率を得ていたのに一気に失速した。二つ目は、最近のプロ野球紛争で渡辺オーナが「たかが選手」発言を繰返し放映されて世論の支持が圧倒的に選手会側に向かい、選手会側の要求をのんで終結に追い込まれた。前後を省略して一部のシーンを繰返し報道することにより決定的な結果をもたらす。新聞報道ではこれほどのインパクトは持ちえない。

ところが最近TV以上に影響力のあるメディアが登場した。Blog(Web Log)である。TVは象徴的な場面を即時伝達することには適しているが、奥行きに欠け表面的になりがちである。現在進行中の大統領選の最中にCBSの名物アンカーのダン・ラザーの番組「60分」でブッシュ大統領が若い時軍隊で責任逃れをしたと放送したのが誤った情報に基づいていたと判明したのである。優秀なスタッフが事前調査して判らなかった事が言い訳のきかない誤りと判明し、CBSとラザー氏は誤りを認めたが信頼回復できず未だに苦境に立たされ更に民主党の選挙運動にまで影響を与えている。ラザー氏はこれまでに幾度か修羅場を切り抜けてきたが、今回は短期間にあっけなく誤りを認めざるをえない状況に至ったのは、Blogを経由して全米からあらゆる情報が提供され報道内容が検証されたからである。英国でBBC幹部がイラクの大量破壊兵器に関するニュース捏造事件で辞任に至ったのもBlogで誤報が明らかになった為と言われている。

Blogは短時間で専門家等の関係する人を巻き込み、誰にもわかる透明度の高いプロセスで事実を追求し、新しい事実や見方を提供し、新しい理解や世論を作る。勿論、個人攻撃や偏った意見もあるのだがそれは参加する人が自由に判断して淘汰していけばよいのである。イラク捕虜事件時、自己責任を問う書き込みが急増し世論が急変した。表立って発言するにははばかられる本音をBlogに書き込まれるという日本製Blogのユニークな傾向が指摘されているが、ある意味選挙と同じで民度を反映した結果といえるかもしれない。今後参加者が増えるに従い淘汰が進み、良質のBlogが数多く出て来るものと期待したい。


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