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猛暑の午後の一服(土井卓美)

2012年07月26日 16時53分53秒 | Weblog

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ここ2~3日猛烈に暑い日が続いています。
まさに「猛暑」と呼ぶにふさわしい暑さです。
この「猛暑」、当然俳句の季語になっているだろうと歳時記を引いてみたら意外にも載っていません。
念のために大歳時記を繰ってみると「極暑(ごくしょ)」の傍題として「酷暑」「猛暑」が載っており、季語と認定されていることが確認できました。
この極暑(酷暑、猛暑)は夏の暑さが頂点に達した時の暑さで、通常7月下旬から8月上旬に各地を襲います。
尚少し見てみると、梅雨が明けてすぐの首筋がじわじわする本格的な暑さを「溽暑(じょくしょ)」といい、晩夏の焼け付くような光をともなった暑さを「炎暑」と呼んで区別して句に詠んでいます。

夏の代名詞のようなアイスキャンデー、アイスクリーム、ソフトクリームは全て「氷菓(ひょうか)」で表現します。
もう一つの代表的な清涼食品に「心太(ところてん)」がありますが、何故「ところてん」を所天ではなく「心太」と書くのでしょうか? これも一寸調べてみました。
「ところてん」の原料の天草が煮るとドロドロに溶け、さめて煮凝る藻であることから「こごる藻葉(こごるもは)」と呼ばれ、出来た製品を「こころぶと」と呼んで「心太」の字を当てていました。
その後「こころてい」「こころてん」と呼び名を変え、江戸時代に今の呼び名の「ところてん」になったという説が有力です。
だから「こころぶと」と呼んでいた時代の漢字の「心太」はそのままに、呼び名だけが変わり「心太」を「ところてん」と読む珍現象となっているようです。
余談ですが「塩梅(あんばい)」も似たり寄ったりだろうと思います。