大10同好会

普通の高齢者の生活と情報

「毎日新聞」について(土井卓美)

2012年01月31日 16時11分17秒 | Weblog

人気ブログランキングへ←クリック

もう40年近く「毎日新聞」を取り続けています。
この地に移って来た時新聞屋さんから、割引しますから半年だったか、1年だったか付き合って欲しいと頼まれたのがキッカケでした。
当時の「毎日」はテーマ毎に取材班が鋭い追及をし、やや暴露的とも思われる程の内容のシリーズが魅力的で、割引率も継続してくれているので、今日まで継続して購読する羽目になっている訳です。
このシリーズは何時の頃からかなくなりましたが、「毎日」にはいろんな特色があります。
先ず気になるのが、皇室に敬語を使わない表現で一貫していることです。
「日経」の「皇太子殿下は○○された」に対して「毎日」は「皇太子殿下は○○した」と表示します。

いい方では連載ものが秀逸です。
その1が「仲畑流万能川柳」です。
1991年11月のスタートですが、コピーライター仲畑貴志の選で毎日18句が掲載されています。
ユーモアのセンスが良く、感心すると同時に笑えます。

その2が連載漫画です。
加藤芳郎の「まっぴら君」は1954年1月から2002年11月まで13615回に亘りました。
現在の東海林さだおの「アサッテ君」は1974年6月スタート、2003年11月に10000回に達し今、回を重ねています。
この両漫画とも思わず吹き出してしまうことが度々あり、作者の才能に感嘆します。

その3が連載小説です。
先回の高樹のぶ子「マルセル」は取材も描写もしっかり行き届いていて興味深いものでしたが、
この作者の特徴として若干智に働き過ぎる所のあるのは今回も変わりませんでした。
その点現行の桐野夏生「だから荒野」はこの作者の特徴として、テーマも現在に添い、表現もくだけてユーモラスに富み、随所でクスリとさせられます。