大10同好会

普通の高齢者の生活と情報

大晦日(土井)

2010年12月31日 12時03分33秒 | Weblog
昨日は小晦日、今日は雪の大晦日となりました。
朝外を見ると一面の雪景色、その後も降り続けていますが、時折は薄日が差したりして融ける方も多く、積雪は5~6cm位でしょうか。

大晦日は言うまでもなく月の最終日で、日中から日暮、真夜中にかけて新年を迎える様々な準備が各家庭でも社寺でも行われます。
大晦日は普通「おおみそか」と読みますが、もう一つの読み方が「おおつもごり」か「おおつごもり」かと俄かに聞かれると、あれっ、どっちだっけとなり易いことは以前にも一度書いたような気がします。
陰暦で月の最後の日を「月隠(つきごもり)」といい、これが略されて「つごもり」となったと理解すれば「おおつごもり」を「おおつもごり」と間違えなくて済みそうです。

以前7年間近所の神社の宮総代として、この日は日中の準備から元旦祭の深夜までお宮に勤めていましたが、今は外の雪の降り具合などを眺めている内に「樋口一葉」の「大つごもり」を思い出し、改めて一読してみました。
明治20年代の世相が、読点でのみ切れて繋がり、句点の少ない文章によく表されています。
底辺に生きる者の貧困、富裕者の驕り、家制度と善悪に対する意識の強さ等には隔世の感があります。
それから思うと現在の世の中は、精神的な面での薄弱さは気になるものの、豊かさが一般的となり済みやすくなっているのは間違いないと思います。

   皆さんいい年をお迎え下さい。