大10同好会

普通の高齢者の生活と情報

政治の混迷(土井)

2009年07月04日 11時14分16秒 | Weblog
横山ノックが知事になっても大阪府が潰れたり、府民が格別困ったりということはなかったように、そのまんま東が知事になっても宮崎県が特にどうのこうのということはありません。
否、実務の面は組織の職員がやるので、タレント知事の知名度で宮崎への関心を高め、観光客の誘致とか物品の販売面等では少なからぬプラスの要因として働いています。
府や県の段階ではそれで済んでいくのですが、国レベルになるとそうはいきません。
善政か悪政かによって国民の生活は後々に亘って否応なしに大きく影響されることになるからです。
しかも困ったことには政治の良し悪しはその時点というか、現時点というかでは判断がつかないことです。
それは歴史によってのみ証明されることで、戦争に向かって突き進んだ昭和初期の政治でも当時としては、一部に批判勢力はあったとしても、それが大義で間違ったものではないと大多数の人は信じて疑っていなかったことも事実だと思います。

反対に戦後の吉田政権、佐藤政権等は当時のマスコミや一般大衆からはワンマン政治とか、アメリカの番犬とかいわれて叩きに叩かれていたのですが、今日では日本の戦後の立ち直りと発展の礎を築いた政治だったというのが定評になっています。

翻って見るに昨今の状況はどうでしょうか、与党は求心力を失い、野党も力不足、批判のみの繰り返しでビジョンにも信頼性にも欠けています。
安倍、福田、麻生と世襲のリーダーシップのないリーダーが続いたことに起因して政界は液状化現象を呈しています。
しばらくは望み薄ですが、近い将来にはしっかりした政権が誕生して欲しいものです。