事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

港座通信~「サンセット大通り」Sunset Boulevard

2010-10-13 | 港座

Sunsetboulevard02 監督:ビリー・ワイルダー

脚本:チャールズ・ブラケット ビリー・ワイルダー D・M・マーシュマン・Jr

グロリア・スワンソン:ノーマ・デズモンド

ウィリアム・ホールデン:ジョー・ギリス

エリッヒ・フォン・シュトロハイム:マックス

ナンシー・オルソン:ベティー・シェーファー

……文句なく傑作。ハリウッドメジャーがよくこんな作品を生み出せたとびっくり。映画界が持つ邪悪さと無垢が絶妙のバランスで描いてあります。

“忘れられたスター”という自虐的な役柄を演じたスワンソンの根性がまずおみごと。彼女が演じたノーマ・デズモンドは映画史上に残る名キャラです。

そして洗練されたセリフ、周到な伏線、ビリー・ワイルダーの手腕が存分に発揮されています。バスター・キートン、セシル・B・デミルなどが登場するのでお見逃しなく!

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港座通信~「愛染かつら」

2010-10-13 | 港座

Aizenkatsura03 原作:川口松太郎 

監督:野村浩将

脚本:野田高梧 

撮影:高橋通夫 

音楽:万城目正

出演:田中絹代・上原謙・佐分利信

……すみません。正直に言います。わたしこの作品を観てません。アウトラインは子持ちの看護師と医師のすれ違いドラマ、という感じで理解はできるのですが、んもうそれはそれは大ヒットしたらしいのに観てないもんだからその理由が……。

「君の名は」と同様、ふたりの間に障壁があればあるほど燃え上がる恋、という方程式。21世紀の今なら、ふたりの間の壁など笑えるほど小さなものだと思えますが、当時は高いものだったんですかね。

あ、すみません。いま見栄をはりました。ありますよね今でもこんな理屈で結婚を反対されることって。確かに「花も嵐も」って感じかも。しかもウチの妻が「観たいわ。絶対観る」と意気込んでいるのがなんかこわいです。

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港座通信~「宇宙戦争」The War of the Worlds

2010-10-13 | 港座

Thewaroftheworlds02 製作:ジョージ・パル

監督:バイロン・ハスキン

原作:H・G・ウェルズ

かつてラジオドラマとして製作され、実際に宇宙人が襲来したとパニックを引き起こしてしまったことで有名な「宇宙戦争」をお送りします。ラジオドラマの製作者はオースン・ウェルズ。2005年にスピルバーグがリメイクしたのは、天才は天才を知る、というところでしょうか。

※かつての地球人が、母なる星以外に生命体など、ましてや自分たち以上の知的水準に達した“宇宙人”などいるはずがないとおごり高ぶっていた時代に、ウェルズが発表した原作にはインパクトがあったはず。

※しかしこの作品以降、宇宙人襲来ものは商売になる、として奇怪な宇宙人ものが量産され、わたしたちにとって宇宙人とはそんな攻撃的な存在になっていました。

※そこへ登場したのが夢見る少年であるスティーブン・スピルバーグ。彼は尊敬すべき映画監督の先輩、フランソワ・トリュフォーを役者に起用して「We are not alone」と宣言する作品「未知との遭遇」を発表したのです。宇宙人は地球を侵略するだけのものではない、と。その延長線上に同じ日にお送りする「E.T.」があったわけ。

※そして21世紀に入り、彼は違った形で「宇宙戦争」をリメイクすることになりました。しかし火星人を撃退(ではないのですが)する理屈として、オリジナルにはやはり及ばなかったのではないかと思います。でも襲来ものには意外な副産物が。子どもたちの心に「ひょっとして地球人同士が戦争してる場合じゃないんじゃないか」と気づかせてくれたこと。ま、それ以上に男子は戦争が大好きなんですけどね

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港座通信~「E.T.」The Extra Terrestrial

2010-10-13 | 港座

Etp01 製作、監督:スティーブン・スピルバーグ

脚本:メリッサ・マシスン

音楽:ジョン・ウィリアムズ

出演:ヘンリー・トーマス ドリュー・バリモア ピーター・コヨーテ

10月の港座上映会(16日と17日です)は、酒田どんしゃんまつりに協賛しています。目玉はなんといっても「E.T.」。スピルバーグの代表作であり、公開当時にあれほどヒットしたにもかかわらず、スクリーンでお目にかかる機会がなかなかなかった作品でもあります。

地球外生物であるETが、微妙に気持ち悪いあたりが新味。この映画のおかげで、気持ちが悪いからこそかわいいという方程式が確立しました。おしゃまな少女だったドリュー・バリモアは、いまではすっかりチャーリーズ・エンジェルな女性になってしまいましたが、ETはいまも変わらぬ顔で空を見つめていることと思います。やっぱり、ちょっと気持ち悪いけれど。

※ほんとに、どうして誰もいまETを語らなくなってしまったのだろう。誰もが愛し、そら恐ろしいほどの興行成績をうち立てたあの作品を。わたしは当時(82年)、金を払って二回観ました。貧乏だったのになー。

※批判もあった。当時のスピルバーグ作品は、どうしたってみずからの出生からファザコン印が刻みこまれていたので、またかよ、とも。

※しかし、宇宙から訪れるのは侵略者だけではない、という主張は「未知との遭遇」につづいて鮮烈なものだったはず。その反動が「宇宙戦争」のリメイクに向かったのだと思う。

※ってことで牽強付会ですがオリジナルの「宇宙戦争」も小劇場で上映しますのでお楽しみに。

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コメント (4)
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