事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

龍馬伝~第43話「船中八策」

2010-10-24 | テレビ番組

Oikawamitsuhiro03 第42話「いろは丸事件」はこちら

前回の視聴率は16.1%。久しぶりに当たってしまった。

プロ野球中継の勢いがない時代だとはいえ(それにしても昨日の東海テレビの中継は、音声ブツ切れ、カウント表示ミス連発……それ以上に過剰な演出がしんどかったっすねー)、番組改編期とは思えないほど地上波に熱がないので、実はもっととりたかったところ。

さて、いよいよ船中八策。わたしがこの龍馬の策を高く評価するのは、革新的であると同時に現実的だからなのだ。

攘夷攘夷と訴えるだけなら他の人間にもできたはず。でも諸藩、特に地元である土佐の化け物である鯨海酔侯(歯痛はうまい手でしたね)を説得するにはそれでは足りず、逆に革新性がなければ薩摩(ついにミッチー登場!)や長州に鼻で嗤われる。

そこの微妙な点をみごとについているし、特に貿易不均衡の項目にはどこだって“反対できない”あたりがうまい。

問題は、そこまでみごとな策を思いつくあたりのドラマ的な伏線が足りなかったなぁ、と。あってもカタログ的なのよね。方程式のようにきっちり仕上げる福田脚本にしては周到さを欠いた。今度大河を書くときは(あるに決まっている)、そこんとこよろしく。

今回の視聴率は、何だかんだ言ってクライマックスシリーズが終戦しているということも含めて(昨日のCSの視聴率って……20%ジャストぐらいかな)久しぶりに17%台と読みました。だって、福山雅治と上川隆也の相撲シーンなんて、大河でしか達成できませんよ。

第44話「雨の逃亡者」につづく。タイトルだけだとチャールズ・ブロンソンが出てきそうだなあ。

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刑事コロンボを全部観る~Vol.27「逆転の構図」

2010-10-24 | テレビ番組

Negativereaction02 Vol.26「自縛の紐」はこちら

 悪妻に悩む写真家のお話。

「まるで猿回しの猿のように。そして、きみの曲で踊らされる」夫(ディック・ヴァン・ダイク)。彼は妻を連れ出して誘拐されたように見せかけ、椅子にしばりつけて射殺する。その写真には時計が写っており、夫のアリバイを補完するはずだった。だが……

 別にわたしは悪妻に悩んでいるわけではないが(ホントよ)、こういう展開になるとちょっと旦那の方を応援したくなる。

 しかし写真家の計画はちょっとずさんだ。妻が誘拐されたにしては、指定された場所に遅刻するし、誘拐犯に仕立てた男が事件当日に運転免許をとっていたり、誘拐犯からの電話でとったメモには、身代金の額は記入していても場所をメモっていなかったり……

Negativereaction03  しかし、ほかの事件でも顕著なんだけれど、ずさんな計画であっても目の前に好餌となる犯人がぶらさがると、警察というのはそっちに飛びついてしまって完全犯罪が成立してしまいそうになる。この犯罪もロス市警は(コロンボ以外は)わかりやすい事件として軽くあつかってしまうのだ。なんか、日本でも、というか日本ではもっとありがちな話に思えますね近ごろ。

もっとも、コロンボの側にしても、犯人をひっかけるトリックはきわどい。犯人が思わずとった行動は、偶然だと強弁できるレベルではないか。その辺はしんどい回でした。

 でもその分、聞き込みに入った救済センターでシスターに浮浪者に間違われ、愛車プジョー(だったんですよ)がジャンクカー置き場に駐車して売っぱらわれそうになるというリフレインが楽しい挿話でもありました。

 原題は「Negative Reaction(否定的な反応)」。これが写真のネガにつながっているあたりは相変わらずおしゃれ。

Vol.28「祝砲の挽歌」につづく

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