第42話「いろは丸事件」はこちら。
前回の視聴率は16.1%。久しぶりに当たってしまった。
プロ野球中継の勢いがない時代だとはいえ(それにしても昨日の東海テレビの中継は、音声ブツ切れ、カウント表示ミス連発……それ以上に過剰な演出がしんどかったっすねー)、番組改編期とは思えないほど地上波に熱がないので、実はもっととりたかったところ。
さて、いよいよ船中八策。わたしがこの龍馬の策を高く評価するのは、革新的であると同時に現実的だからなのだ。
攘夷攘夷と訴えるだけなら他の人間にもできたはず。でも諸藩、特に地元である土佐の化け物である鯨海酔侯(歯痛はうまい手でしたね)を説得するにはそれでは足りず、逆に革新性がなければ薩摩(ついにミッチー登場!)や長州に鼻で嗤われる。
そこの微妙な点をみごとについているし、特に貿易不均衡の項目にはどこだって“反対できない”あたりがうまい。
問題は、そこまでみごとな策を思いつくあたりのドラマ的な伏線が足りなかったなぁ、と。あってもカタログ的なのよね。方程式のようにきっちり仕上げる福田脚本にしては周到さを欠いた。今度大河を書くときは(あるに決まっている)、そこんとこよろしく。
今回の視聴率は、何だかんだ言ってクライマックスシリーズが終戦しているということも含めて(昨日のCSの視聴率って……20%ジャストぐらいかな)久しぶりに17%台と読みました。だって、福山雅治と上川隆也の相撲シーンなんて、大河でしか達成できませんよ。
第44話「雨の逃亡者」につづく。タイトルだけだとチャールズ・ブロンソンが出てきそうだなあ。