「江川VS張本」篇はこちら。
大沢親分が亡くなったのは哀しい。サンデーモーニングにとっても痛恨事だろう。もはや、張本を制止できる存在はいないのではないか……土橋かいっ!うわー日曜の朝から東映くさいこと。まことに懸命な人選であろう。あの時間帯は怖い顔じゃないとダメなのね。
昨日は若手事務職員たちとなじみの店で飲んでました。街の中心部にある店なので有線テレビに加入しており、CS「中日VS巨人」を試合開始から終了までカウンターで観戦。なんて迷惑な客。オレは昭和三十年代の貧乏人か。
何が心配だったかといって、ひょっとして一点もとれないままシリーズが終わっちゃうんじゃないかとヒヤヒヤ。
「なんでそんなに自虐的なんすか」
と後輩たちに揶揄されまくり。ファン、ってそんなもんだよ。
まさかまさかの阿部のホームランで勝って(あのライナーがナゴヤドームでスタンドまで行くとはおそるべし)気持ちよく帰ることができました。
さて、今中。
あの必殺のカーブで巨人から勝ちまくった今中は、しかし94年10月8日、いわゆる10.8決戦では敗戦投手になっている。
どこまでもしなるスリムな身体から、切れ味鋭い速球とカーブが同じようなフォームでくり出される。そりゃ、打てんわ。
甲子園出場経験のないひ弱そうな高校生を、ドラフト1位で指名した中日は、慧眼のスカウトがいたということか。初登板のときの相手が野茂だったというのはウィキペディアではじめて知りました。
ケガさえしていなければ、むしろメジャー相手の方がクルクルとバットは空を切ってくれそうなタイプだったので渡米しただろう。もっとも、名古屋の財界が彼を手放すはずもないか。彼らは早く落合の治世が終了し、生え抜きのお坊ちゃんに監督をしてほしいんだろうな。
そのお坊ちゃんは、試合後のインタビューなどでも無愛想だったし、よもや解説者には……と思ってたらなっちゃった。しかもアナウンサーを制するようにしゃべりまくり。でも、声とルックスのイメージの落差はすごい。声だけだと完全に川上哲治なのである(笑)。
さて、解説者としての力量だけれど、聴いていて決して楽しい解説ではない。必ず、それはもう必ずアナウンサーの発言は今中にとって否定される運命にあり、選手のファインプレーも、たいしたことはないんだと一蹴されてしまう。彼と中継を組まされるアナウンサーはお気の毒。
特に投球術の解説はけっこうディープなだけに、そこんとこは頼むよ今中。先輩も呼び捨てにするってあたりは、体育会系っぽくなくてむしろわたしは評価するんで。
武田&仁志篇につづく。