カノウおにいさんの気象・地震再発見

気象や地震についての目からうろこが出る話全集です。
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最後の〇あがきか 季節はずれの猛暑 東京では最高気温31・7℃で真夏日日数70日目年間最多タイ記録大

2010-09-21 23:52:45 | インポート

①9月21日15時の天気図 気象庁HPより引用

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②9月21日15時の日本付近雲画像図(水蒸気画像で拡大版) 気象庁HPより引用

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9月21日は、南海上の夏の太平洋高気圧の勢力が盛り返し、関東以西の各地では各地で真夏の暑さとなりました。

東京(気象庁のある千代田区大手町)では、最高気温は31・7℃を観測して、本年70日目の真夏日となり、平成16年の真夏日日数最多記録と並びました。

引用図①より、寒冷前線が北海道の南海上へ延びていますが、引用図②より、さらに、東北地方を通過して、日本海中部から朝鮮半島へと前線が隠されている様子ですね。また、前線(が隠されている地域)を境にして、南側(暖気側)と北側(寒気側)には、白い映像の部分(中層以下で水蒸気が相対的に多くなっている部分、上昇流域となっている部分ですね。)が帯状に幾重にも連なっている様子が解りますね。

水蒸気画像で、前線を挟んで、、白い映像の部分が帯状に幾重にも連なっているのは、前線を挟んでの暖気と寒気の勢力が拮抗している証拠。さらに、当該、前線を挟んでの白い映像の部分が帯状に幾重にも連なっている箇所が広範囲に及ぶほど、暖気と寒気の勢力は強いものであります。

引用図にはありませんが、引用図①②での前線(隠されている部分もそうですが)は、少しずつ、南下してきています。

関東以西の季節外れの暑さは、せいぜい、あすまで。ザ・エンド がようやく見えてきました。

ただ、前線が接近するほど、その暖気側では、暖湿流が大量に流れ込むもの。さらに、関東地方や東海地方など、前線が南下する際には、前面の暖湿流が山越えのフェーン現象を引き起こし、気温が相当上昇しやすい癖があります。

東京では、あす、本年71回目の真夏日(年間最多記録)となる可能性大ですね。