カノウおにいさんの気象・地震再発見

気象や地震についての目からうろこが出る話全集です。
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台風11号 八重山諸島へ次第に接近 以外と知られていない台風の素性についてPart12 台風の進路予

2010-09-18 12:53:06 | インポート

①9月18日9時の天気図 気象庁HPより引用

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②9月18日9時の日本付近雲画像図(水蒸気画像で拡大版) 気象庁HPより引用

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台風11号は、18日9時現在、沖縄県宮古島の南東海上を西北西へ進んでいます。

台風自体、引用図②より、目もはっきりしており、台風自体、勢力が強いことを物語っていますね。

台風と言うもの、太平洋高気圧の外縁に沿って移動すると言うことは常識ですが、太平洋高気圧の外縁部に沿って、大雨の基となる、暖湿流が流れ込んでいるわけですね。

そして、台風の反時計回りに回転する気流の渦巻きが、前記した太平洋高気圧の外縁部に流れる暖湿流の流れ込みをさらに加速させる働きをすることにもなります。

よって、台風は、周辺の暖湿流の流れ込みの大きい部分に沿って移動すると言えるわけです。

台風は、水蒸気画像で、台風に隣接して白色表示の部分(中層以下で湿度の高い部分)が帯状に分布する方向(当該帯状表示が長ければ長いほど、その方向へ)へ移動すると考えてください。

引用図②より、今回の台風11号、台風に隣接して西北西から東南東に白色表示の部分が帯状に分布していますね。よって、台風11号は、このまま、進路を西北西へとり、台湾へと進んでいきそうですね。