カノウおにいさんの気象・地震再発見

気象や地震についての目からうろこが出る話全集です。
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9月は猛暑で始まる 東京では11日目猛暑日 北日本でも厳しい暑さ

2010-09-01 17:52:23 | インポート

①9月1日12時の天気図 気象庁HPより引用

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②9月1日の全国各地最高気温一覧(16時まで) 気象庁HPより引用

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③9月1日12時の日本付近雲画像図(赤外画像で拡大版) 気象庁HPより引用

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④9月1日9時気象庁発表のAUPQ78図 日本気象予報士会HPより引用

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⑤9月1日9時気象庁発表のAUPQ35図 日本気象予報士会HPより引用

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9月1日防災の日は、各地で猛烈な暑さが続きました。

京都府舞鶴で38・3℃ 同じく京都府京田辺で38・2℃の最高気温を観測したほか、東京(気象庁のある千代田区大手町)でも最高気温35・9℃と、本年11日目の猛暑日となり、9月に観測した猛暑日としては、平成12年9月2日に観測した最高気温37・8℃以来、10年ぶりとなるものです。

1日は、引用図②より、北日本の各地でも最高気温があちこちで30℃以上となり、9月になって観測史上最高の気温となりました。青森県の八戸では最高気温35・4と猛暑日となりました。

引用図③と、本ブログの昨日8月31日の記事内引用図②(8月31日6時の日本付近雲画像図)を見比べていただきたいのですが、8月31日より本日9月1日になると、本州上では雲がめっきり少なくなっていることが解ります。これは、昨日8月31日の記事で紹介したように、東シナ海を北上する台風7号が、本州付近を覆う太平洋高気圧の張り出しを強めたことに他なりません。

さらに、引用図④(下側図が極東周辺上空1500m付近 上側図が極東周辺上空3000m付近の気流の流れと 気温と湿数分布図) 引用図⑤(下側図が極東周辺上空5500m付近気流の流れと気温と湿数分布図 上側図が極東周辺上空10000m付近の気流の流れと気温分布図)と引用図①より、本州付近を覆う太平洋高気圧は、には、上空1500m付近から上空10000m付近まで一様に、高気圧に覆われていることが解ります。

本州付近を覆う太平洋高気圧は、地表付近から上空10000m付近(300hpa)まで高気圧の場でありますから、よほど背の高く頑強な高気圧 と言え、たやすく衰えず、勢力をいつまでも維持します。

この、太平洋高気圧の背が高く頑強であること が 本年の各地の猛暑の原因なのです。