ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

コピーライター・ミュージシャン池谷恵司の公式ブログです。
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ミスター・ピーノの【見るが勝ち通信】その38

2011年02月02日 10時43分18秒 | ミスター・ピーノの【見るが勝ち通信】

ミスター・ピーノの【見るが勝ち通信】その38

イケヤの知人のピーノさんが
いつも私を含めたご友人の方に送られているメルマガのお裾分けシリーズ。
『ミスター・ピーノの【見るが勝ち通信】』です。

海外滞在が長く、外国語にもご堪能な方です(日本人です)が、
一週間程度で物凄い量のものを見る、読む、聴く。とにかく私もビックリ。
私も見習いたいと思っております。
今年も、ぶっ飛ばして見聞きしているピーノさんで情報満載ですので、ぜひご覧ください。

読者の皆様、感想等ございましたら、
私が責任を持ってお伝えしますので
ぜひコメント欄にお願いします。

では、レッツゴー。
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行きつけのSpain Barで経済記者お二人と新年会。 うち一人が22日(土)
に誕生日を迎えられるということで、スペイン料理:生ハム・イカ墨,・肉団子・
パエリャ他と赤ワインで前祝いをしました。 驚いたのは「ラ族」について聞か
れたことで、社内の中南米駐在OBの集まりの名前をなぜ彼女が知ってる?
のか不思議でしたが、“ある筋からの情報”とのことで、さすが記者さん(笑)
いつものように新聞紙面には載らない話で盛り上がり、次回の集まりには、
「高校の卒業アルバム(ロン毛姿)の持参」が決まり、爆笑大会になりそう。

高1のとき同じクラスだったMと、新宿歌舞伎町のイタリアンで新年会を。
もう37、38年の付き合いになります。 昨年彼が宮崎で初めて作ったお米の
話題になり、「これがうまいんだ!」と言われても、食べてない私としては?
赤ワインを「1本半」で切り上げて、ゴールデン街の「Nちゃん」に移ると、彼の
中学時代の同級生(仏語翻訳家)がいて、1年半ぶりの再会。 少し経つと、
高校の軽音楽同好会の先輩(女性フリーライター)が現れて新年のご挨拶。
ブラジル育ちのバーテンダーK子さんの店「H」で、砂糖抜きのカイピリーニャ
(Caipirinha)を二杯飲み、お開き=解散となりました。“長い夜”でした(笑)

【演劇】

■バンダラコンチャ 「ちんけさんと大きな女たち」(青山円形劇場、11/01/22
★★☆) 作・演出・主演 3役の近藤芳正と、10名の女性たちによるお芝居。
“静ちゃん”(南海キャンディーズ)のとぼけたツッコミが笑わせ、黒谷友香の
美しさには思わず見とれてしまいましたが、売れない俳優(近藤)と付き合う
彼女(黒谷)のすれ違いから起きる喜劇の内容が説明不足。 オーディション
で選ばれた8名の女性たちのなかには、ほとんど“素人”のひとが数名いて、
プロとアマの演技力の差が同じ舞台に混在していて、観る側がちょっと辛い。
http://www.kondoyoshimasa.com/banda-la-koncha/program/chinkesan/

■劇団鹿殺し 「僕を愛ちて。」(本多劇場、11/01/22 ★★★★)
釧路湿原の掘っ立て小屋で、特別天然記念物タンチョウヅルの保護活動を
する兄(丸尾丸一郎)とバンド活動をする弟(オレノグラフィティ)の話。 母親
が亡くなり、謎の女性(菜月チョビ)が加わり、“愛する者の喪失”がテーマ。
民話「鶴の恩返し」がモチーフとなり、生バンド(管+打楽器、計9名)の迫力
ある演奏とオリジナル曲を歌い踊る「元気100%」のステージで、粟根まこと
(劇団☆新感線)のぶっ飛んだ演技と、実際に叩くドラム演奏が素晴らしい。
http://shika564.com/wordpress/

【映画】

■グリーン・ホーネット <原題 The Green Hornet>(★★★)
新聞社のオーナーJrと運転手で発明家の中国人コンビが、ロサンゼルスの
麻薬組織に立ち向かうアクション映画。派手な喧嘩、カンフー、カーチェイス、
破壊、爆発する場面が続き、真面目な「バットマン」シリーズのパロディ?と
いえる内容で主人公は能天気なおバカ・キャラ。 いつも行き当たりバッタリ
で何も考えていませんね。 凝ったCGの「3D映像」は前半で楽しめますが、
アクションには向いてません。 C・ディアスは中途半端な秘書役でイマイチ。
公式HP ⇒ http://www.greenhornet.jp/
 
■完全なる報復 <原題 Law Abiding Citizen>(★★★☆)
妻と娘を二人組の強盗に殺された男の復讐劇。 司法取引を行った検事と
被害者の法廷闘争モノ?という予想がひっくり返ります。10年後、主犯格
の男に復讐する場面からは“サイコ・スリラー”となり、「正義の闘いはどこ
に行ったの?」という気持ちに。 刑務所の外で起きる大量殺人事件から、
犯人の動機は“テロ”になり、予測できないスリリングな展開が続きます。
正直ここまでは良かったんですが、最後は「あり得ねぇ~」という終わり方。
公式HP(音声注意)⇒ http://www.houfuku.com/

【Book、新書】

■山下洋輔・茂木健一郎 「脳と即興性」(PHP新書、11/02/01 ★★★☆)
「人生は一回きりの即興演奏だ」と考える山下氏と、「おもしろいか、おもし
ろくないかで自分の生き方を考えたら、間違いなく創造的になる」と考える
茂木氏による対談。 楽譜通りに弾くことを拒んだ子ども時代から、初めて
ジャム・セッションを中3でやり興味を持つようになった山下さんのこれまで
の活動を中心に、「ジャズに名曲なし、名演奏あるのみ」 「即興をするため
には、どういう引き出しをもって始めるかが必要」などの発言に、納得です。
http://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-79087-9

脳と即興性—不確実性をいかに楽しむか (PHP新書)
山下 洋輔,茂木 健一郎
PHP研究所



■ネルケ無方 「迷える者の禅修業」(新潮新書、11/01/20 ★★★★)
今年は日独交流150周年だそうですが、兵庫県の人里離れた山村にある
安泰寺(曹洞宗)の住職となったドイツ人が著者。 高校での座禅初体験
から、来日して仏教に無関心な日本人に驚き、僧侶が布教をせずお寺の
管理人兼葬式法要を執り行うサービス業になり下がったと批判。 25歳で
出家得度し、京都の臨済宗本山僧堂(禅寺)修行の表と裏(笑) 2001年
夏から大阪城公園で“ホームレス雲水”となり住職になるまでの記録です。
彼がインターネットで仏教や禅の情報を欧米に発信=布教なんですよね。
・本の情報 > http://www.shinchosha.co.jp/book/610404/
・安泰寺HP > http://antaiji.dogen-zen.de/jap/abbotmuho.shtml

迷える者の禅修行—ドイツ人住職が見た日本仏教 (新潮新書)
ネルケ 無方
新潮社



【オマケ、今週の気になった言葉】

■「(中国人とは)徹底的に論理的にしゃべりながら、飛躍することですよ
中国の人は、ラテン系な感じ。そんな気がする
ぼくはある種の概念を決められない人間なんだと思うんです。
(by 坂東玉三郎、「ほぼ日」 “玉三郎さんの見た中国 3”より)

「ほぼ日」で元旦から3日間連続、TBSニュースキャスター 松原耕二氏が、
中国の古典劇の主役を演じた坂東玉三郎さんにインタビューしたコラムが
掲載されていて、これが面白い。 彼の中国人の考え方の分析や、老子の
「中心を決めずになさい、っていうところが好き」という発言等、昨年“還暦”
を迎えたとは思えない歌舞伎役者の姿勢(信念)が言葉の端々に貫かれ
ていて、歌舞伎ファン以外でも多くのひとが彼の舞台を是非、観てみたい
という気持ちになるような、強い意志と冷徹な知性を感じさせる内容です。
⇒ http://www.1101.com/watch/2011-01-03.html



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