ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

コピーライター・ミュージシャン池谷恵司の公式ブログです。
私的メールマガジン「ほぼ週刊イケヤ新聞」のブログ版です。

ミスター・ピーノの見るが勝ち通信 その6

2010年04月30日 21時34分11秒 | ミスター・ピーノの【見るが勝ち通信】
イケヤの知人のピーノさんが
いつも私を含めたご友人の方に送られているメルマガのお裾分けシリーズ。
『ミスター・ピーノの【見るが勝ち通信】』です。
海外滞在が長く、外国語にもご堪能な方です(日本人です)が、
一週間程度の感覚で物凄い量のものを
見る、読む、聴く。
とにかく私もビックリ。

「わたしには何ができるのかと思ったとき、速さより遅さだと思ったんです」という中島みゆきさんの言葉をとりあげていらっしゃいますが、とても深く心に染みる言葉でした。

読者の皆様、感想等ございましたら、
私が責任を持って転送しますので
ぜひコメント欄にお願いします。

では、レッツゴー。


◇「しあわせ」の語源は「する」+「合う」=「めぐり合わせ」なんですね。

室町時代からの言葉で、「偶然の出会い」⇒「そうなる運命」で、本来は
(当て字ですが)“仕合わせ”の意味に近く、「良い」も「悪い」も両方あり、
「幸福」を意味する“幸せ”は江戸時代に、あとから当てはめた「漢字」で
今では「イイこと」のみに使われるケースがほとんどです。言葉の意味
や漢字も、その時代時代で変わっていくという、ひとつの事例ですね。

◇アメリカの“お寿司屋さん”で思い出すのは、マイアミの「Matsuri 祭」
です。ニューヨーク駐在だった商社マンと話したときも「マイアミに行くと、
まず空港からレンタカーで直行する店」と言ってました。「RED」と「BIRD」
が交差する、ちょっとさびれたショッピングモールにある店ですが、値段
の安さとネタの新鮮さは“お墨付き”です。中南米出張やメキシコから
「Key West」に観光で行った際に、「どうしても寄りたい店No.1」でした。
ご参考 ⇒ http://www.odekake.us/article/a1007.php?article_id=1748

◇バルセロナから北へ車でダリ美術館(Figueras)まで1時間半くらい、
さらに30分ほど山間の道を走ると、「オロット、Olot」という町に入ります。
ここに、超モダンなレストラン「Les Cols」(カタロニア語で“キャベツ”)が
あります。到着すると、すぐ中庭に通されて「カヴァ(スパークリング)」を
サッと給仕。 10数分経ったところで「半地下」の席に案内され、視線が
ちょうど庭の地面の高さで、ガラスの向こうで、30羽くらいの鶏やヒナが
駆け回るのを見ながら食事するという・・・なんとも牧歌的な雰囲気(笑)
ご参考 ⇒ http://www.lescols.com/v2/index.htm

◇4月16日(金)「全国の本屋さんから5円玉が消えた?!」というニュース、
言われてみれば「自分もそうだったかも?」と思い当たるフシがあります。
都内の書店で千円札を2枚出して、「5円玉」のオツリをもらいましたっけ。
http://www.webdoku.jp/newshz/zasshi/2010/04/23/104846.html


【コンサート】

■嘉門達夫 「平成の花咲か兄さん」(窓枠、10/04/21 ★★★☆)
一昨年暮れに女医さんと結婚、新婚気分?で、休憩なしの2時間ライブ。
鳩山政権を「ハトヤ」のCMソングでおちょくる時事ネタから、「万博オタク」
(大阪~愛知~上海)、「鼻から牛乳<新バージョン>」、「替え歌メドレー」
と、徹底した“言葉遊び”と“ギャグ”で笑わせるコンサートでした。ベスト
は「なごり寿司」(原曲「なごり雪」)で、お寿司屋さんのカウンターで高い
お寿司をどんどん注文するキャバクラ嬢を同伴した男の悲哀を歌い爆笑。
ご参考 ⇒ http://ameblo.jp/kamontatsuo/

【演劇】

■Piper! #8 「THE LEFT STUFF」(本多劇場、10/04/24 ★★★★)
観客参加型(拍手、挙手、起立、じゃんけん)のインタラクティブ(双方向)
ともいえるユニークな進行で、出演者7人の力量(即興)が問われる舞台
でした。 海底基地で一週間の集団生活を行い、一人の「海底調査員」を
選抜するという名目で集められた科学者たちのドタバタ喜劇。初舞台の
相武紗季を6人のベテラン男優が囲み、作・演出の後藤ひろひとが進行
役を務め、タイトルは「The Right Stuff(最適な資質)」のもじりです(笑)
ご参考URL ⇒ http://the-left-stuff.com/

■らくだ工務店 「ガラスの歩く速さ」(下北沢駅前劇場、10/04/25
★★★☆) 結成10周年記念の企画第一弾。作・演出の石曽根有也の
実体験をベースにした「ホストクラブ」が舞台。青森から上京「バーテン」
として働き始めた“元自衛官”の眼に映る、理不尽な夜の世界。中国人
ホステス、雇われママ、ストーカーに悩まされるホステスが店に集まり、
それぞれ「話し相手」を求めながら街に繰り出し夜明けまで飲み歩く日々。
ご参考URL ⇒ http://www.rakuda-komuten.com/next.htm

【映画】

■オーケストラ! <原題 Le Concert>(★★★★☆)
特にラストのヴァイオリン協奏曲(チャイコフスキー)が感動的でオススメ。
劇場清掃員の“元指揮者”が、「ボリショイ交響楽団」と偽りパリの劇場
でコンサートを行うという、ちょっと現実離れしたコメディー。 ソ連時代の
ユダヤ人演奏家の排斥という事実を背景にして、復権を願う共産主義者、
救急車や裏稼業で生活する元楽団員たちが、なぜ30年ぶりに集まって
コンサートを行うのか、ソリスト(メラニー・ロラン「Inglourious Basterds」)
と元指揮者の関係が最後に分かるという良質な「謎解き」でもあります。
ご参考(音声注意)URL ⇒ http://orchestra.gaga.ne.jp/

■17歳の肖像 <原題 An Education>(★★★)

1961年ロンドン郊外で、オックスフォード大学への進学を目指す16歳の
女の子が主人公。 車を乗り回すユダヤ人の彼氏と知り合い、勉強から
遊びの生活にシフト。 学校に捨てゼリフを残し自主退学してから、夢と
現実の厳しさを身をもって知り、また学業の世界に戻るという結末です。
厳格な父親が実は優柔不断であったり、反抗期の学生に苦慮する担任
教師が実は素晴らしい先生だったり、小さな意外性が明らかになります。
ご参考(音声注意)URL ⇒ http://www.17-sai.jp

【Book】

■辛坊治郎・辛坊正記 「日本経済の真実」(幻冬舎、10/04/25
★★★★) 現在の日本経済の状況をGDPの内訳から丁寧に説明して、

なぜ政府の借金(約865兆円<内国債:563兆円>)が、GDPの「1.7倍」
にまで膨れ上がり、国債による借金だけでも税収(40兆円)の「14倍」に
なってしまったのか? デフレは克服可能なのか?高度成長期(1955~
73年)、小泉・竹中改革とは何だったのか?今後の多くの課題に対して、
「しっかりしたビジョンを描き、戦略を立て、果敢に行動する」ことを指摘。
URL ⇒ http://www.gentosha.co.jp/search/book.php?ID=102491

日本経済の真実―ある日、この国は破産します
辛坊 治郎,辛坊 正記
幻冬舎

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■中島丈博  「シナリオ無頼」(中公新書、10/02/25 ★★★☆)
映画製作は「一スジ(脚本)/二ヌケ(撮影)/三ドウサ(演技)」の原則が
あり、一番重要な「脚本」に携わる著者の自伝。 京都市内と高知県の
四万十川周辺で少年時代を過ごし、東京で脚本家になるまでの経緯、
自伝的な映画「祭りの準備」(1975)や、「赤ちょうちん」(1974)の製作
秘話を披露。 映画からテレビ・ドラマに仕事を移して、NHK大河ドラマ
(3本)で出演俳優との激しいやり取りなど、興味深いエピソードも掲載。
URL ⇒ http://www.chuko.co.jp/shinsho/2010/02/102043.html

シナリオ無頼―祭りは終わらない (中公新書)
中島 丈博
中央公論新社

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【オマケ、今週の気になった言葉】

■「わたしには何ができるのかと思ったとき、速さより遅さだと思ったんです。 先を急ぐ人たちは、たいてい何かを落としてしまうものだから。笊(ざる)を持って、それを拾って行こうと。 それを磨こうかなと。」
 (by 中島みゆき、ほぼ日『中島みゆきさん、おひさしぶり。』より)
 ⇒ http://www.1101.com/miyuki/2007-09-17.html

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