ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

コピーライター・ミュージシャン池谷恵司の公式ブログです。
私的メールマガジン「ほぼ週刊イケヤ新聞」のブログ版です。

名付けて『ミスター・ピーノの【見るが勝ち通信】』第一回をお送りします!

2010年03月25日 15時08分07秒 | ミスター・ピーノの【見るが勝ち通信】
東京では冷たい雨が降り続く中、
桜は着実に、花を咲かせはじめています。
皆様いかがお過ごしでしょうか。

めずらしく、こう書き始めたのには理由があります。
おかげさまでこのブログは一日約600IP、PVで2200PV、
月間にすると66000PVと、非常に多くの方に見ていただけるようになり
望外の喜びであります。

とかしこまって書いてますが、別にブログを止めてしまうわけでありません。

そうではなく新機軸!の導入です。
知人の方の投稿を入れるというスタイルで新しいコーナーを作ろうと思います。

というのも、もともと「ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版」というタイトルからも
想像できるかも知れませんが、このブログは当時僕が配信していた
「ほぼ週刊イケヤ新聞」というメールマガジンをブログにしたもので、
そのブログには多くの友人知人、私が誇る
素晴らしい方々が、自分の得意分野の楽しい話を
たくさん投稿してくれていて
コラムマガジンのような内容でした。
非常に面白かったです。

その後、忙しさにかまけてメルマガは自然消滅してしまい
メルマガの僕の原稿だけがブログにのるようになったのでした。

が、ここのところ素晴らしい内容のメルマガを
ある知人からいただくようになり、
この内容を、もっと多くの方と共有したいと思うようになりました。
ということで、ご本人の了承も得ましたので、
今後ご紹介していきたいと思います。

名付けて『ミスター・ピーノの【見るが勝ち通信】』です。
海外滞在が長く、外国語にもご堪能な方です(日本人です)が、
とにかく私もビックリするぐらい、
コンサート、映画、芝居、本、その他もろもろのことを
見たり聞いたりしていて、いつもその感想を寄せてくださっています。

僕も映画選び、本選びでいつも参考にさせてもらっています。

というわけで今回は第一回の『ミスター・ピーノの【見るが勝ち通信】』
をお送りしましょう。ちなみにほぼ一週間でこの内容ですからね!

読者の皆様、感想等ございましたら、
私が責任を持って転送しますので
ぜひコメント欄にお願いします。

では、レッツゴー。



【コンサート】
■「Bob Dylan and his band」(Zepp Tokyo 10/03/21 ★★★☆)今年5月、69歳になるボブ・ディランがライブ・ハウスで行うコンサートです。彼の場合セット(演奏)リストが日替わりで変更され、東京初日は「Don'tThink Twice」や「Mr.Tambourine Man」がただ懐かしく、「Highway 61」がこの日の個人的ベスト。 アンコールで演奏した「Like a Rolling Stone」はほとんど原型をとどめず“別の曲”みたいで、「The Watchtower」も伴奏でかろうじて原曲が分かるアレンジ。ディランはいつものダミ声でオルガンを弾きながら歌いギターは数曲弾くのみ、1時間50分はアッという間でした。
SetList : http://www.bobdylan.com/#/tour/2010-03-21-zepp-tokyo


【演劇】
■アル☆カンパニー 「罪」(SPACE雑遊、10/03/20 ★★★★)平田満・井上加奈子夫妻による企画で、蓬莱竜太(モダンスイマーズ)が作・演出。八角形の舞台は温泉旅館の一室という設定。久しぶりの家族旅行を楽しもうとする父(平田)、城のパズルを始める母(井上)、携帯を放さない娘、そして知的障害の息子。 その息子を取り巻く3人が負った「罪の意識」がだんだんと明らかになります。緊迫感とスリリングな演出。
ご参考URL ⇒ http://www.aru-c.com/info/

【映画】

■NINE ナイン <原題 NINE>(★★★★☆)フェリーニ(「8 1/2」)とイタリア映画へのオマージュ。「カサノバ」や「道」を思い起こさせるエピソードが挿入され、とにかく豪華な7人の女優たち。ペネロペ・クルスの歌と踊りと演技が素晴らしく、ニコール・キッドマンもキレイですが、ソフィア・ローレンはもう存在感100%(笑) 9本目の映画製作を前に、アイデアも脚本も全く浮かばない映画監督の苦悩を描いていますが、ブロードウェイ・ミュージカルの映画化は魅惑的で迫力充分。
ご参考(音声注意) ⇒ http://nine-9.jp

■マイレージ、マイライフ <原題 UP IN THE AIR> (★★★☆)会社に代わって社員にリストラを宣告する請負人(G.クルーニー)のお話。アメリカ国内年間322日の出張で、空港における搭乗の際のチェックイン、通関などノウハウは笑えるものの、唯一の目標が【1000万マイル達成】というのはノー天気です。彼の背後で、次から次へとリストラされる社員たちにも家族がいて生活があるという現実。新入社員の女性が即辞職したのは賢明な行動で、主人公はいつリストラ宣告されるんでしょうか?
ご参考(音声注意) ⇒ http://www.mile-life.jp

【Book】

■横尾忠則 「ポルト・リガトの館」(文藝春秋、10/03/10 ★★★★)スペイン、ブラジル、インドを舞台にした幻想的な中篇集。ダリが住む家を訪問する日本人画家、パンタナル自然保護区を訪れるツアーに参加したアート・ディレクター、カシミールをカメラマンと旅行する彫刻家、その三人に起きる不思議な体験を描いた内容で、どれも“シュルレアリスム”(超現実)の絵画を見ているようで「千夜一夜物語」の現代昔話みたい。ボルヘスやマルケスなどラテン・アメリカの作家たちからの影響も少々。
URL ⇒ http://www.tadanoriyokoo.com/shop/g2/yb032.html

■加藤和彦 「優雅の条件」(ワニブックス新書、10/02/08 ★★★☆)徹底的な「ダンディズム」に貫かれ、「生活を楽しむというのは・・・仕事も遊びも食事もすべて自分の意志で楽しむこと」と断言しています。およそ20年前(1991)に刊行された本の文庫化で、安井かずみが亡くなる前、彼の人生で一番華やかで輝いていた時代のエッセイです。 「お互いにセンスを競い合っていた」とあとがきを書く“金子國義”は、5枚の最後のソロアルバム(1981~1991)のジャケット画を描いた画家ですね。合掌
https://shop.wani.co.jp/index.php?goods=978-4-8470-6013-7&c=12&sc=0&j=

■文藝別冊 「追悼加藤和彦」(河出書房新社、10/02/25 ★★★★)きたやまおさむ、松山猛といった京都時代の旧友、高橋幸宏、小原礼、細野晴臣、小田和正など同時代を併走したミュージシャン、その他自身のロングインタビュー(2004)など、音楽雑誌とは違った編集アプローチ。
URL ⇒ http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309977317

【オマケ、今週の気になった言葉】

■たとえばいまキャスティングしてるのは、2012年と13年の舞台ですから、そんなに間に合わないってことにはならないですね。
(by 北村明子、ほぼ日「キャスティングのよろこびを」より)⇒
http://www.1101.com/casting/2010-03-18.html

ほぼ日で、先週まで映画と演劇の「キャスティング(配役)」をテーマにした対談がありました(計8回)。映画界は、もともと「歌舞伎」のやり方を踏襲している点(役者優先、「付き人」等)、時間的には「舞台>映画>テレビ」の順で配役が決まり、舞台は“3年先のスケジュール押さえ”と、「そんな前から」という意味で意外でした。演劇のチラシでよく「1年以上先の公演告知」がありますが、お客さんにとって「そんな先の舞台観に行くかどうか不明?」で、たとえ脚本ができていなくても「俳優と劇場を確保する」ことが、演劇などの興行を企画・制作・運営する上で“第一歩”なんでしょうね(笑)

では。

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