『ニアネス・オブ・ユー:ザ・バラード・ブック』
マイケル・ブレッカー
ユニバーサルクラシック
UCCV-1018
史上最大のジャズサックスプレイヤーといえば、
おそらくジョン・コルトレーンですが、
マイケル・ブレッカーは、コルトレーン以降最も影響力のあった
サックスプレイヤーといっても過言ではないでしょう。
数年前に血液ガンの一種にかかったことを発表して、
以降演奏活動を中止し闘病生活をしている、と聞いていたのですが、
残念なことに1月13日、
マイケル・ブレッカーはこの世を去ってしまいました。享年57歳。
ジャズプレイヤーとしてはこれから渋みを増し、
円熟期を迎えるところでの逝去は、
一人の音楽ファンとして、本当に哀しみに耐えません。
マイケル・ブレッカーはオーソドックスなジャズでも、
そして先鋭的なジャズのフィールドでも活躍しました。
またそれだけでなくポール・サイモン、ジョニ・ミッチェルなどのロックや
ポピュラーのフィールドでも素晴らしい演奏を残しています。
日本のアーティストではSMAP、吉田美和の録音にも参加。
以前僕が見たテレビ番組では、森山良子がジャズスタンダードを
ニューヨークの老舗ライブハウスで歌うという企画があって、
そこでゲストプレイヤーとして吹きまくっていました。
本当に多彩なジャンルのアーティストに尊敬され、愛された、
偉大なサックスプレイヤーだったと思います。
個人的な思い出としては、もうずいぶん前ですがサントリーホールで
ハービー・ハンコック(p)、ロン・カーター(b)、トニー・ウィリアムス(d)
とマイケル・ブレッカーが共演したライブを見に行きました。
あれは終わった後でまるで夢かと思うほど、素晴らしかったですね。
あの音色とフレーズをもう生では聴けない、と思うと
本当に寂しい限りです。
ただ、ミュージシャンはこの世を去っても
レコードやCDを残してくれますから、
僕たちはそのCDを聴けばいつでも彼らを思い出すことができます。
マイケル・ブレッカーはグラミー賞を11回も受賞しており、
共演アルバムも含めて素晴らしいアルバムを山のように残していますが、
今日は2001年にリリースされたソロアルバムの、
バラード集をご紹介したいと思います
ギターには、当代一のパット・メセニー。(ああ、彼は悲しんでいるだろうな)
そしてピアノにハービー・ハンコック、ベースにチャーリー・ヘイデン、
ドラムにジャック・ディジョネット、さらに、スペシャル・ゲストとして、
ボーカルにジェイムス・テイラーが2曲参加しているという、
凄いメンバーのアルバムです。もちろんどの曲も素晴らしいですが、
今となってはジェイムス・テイラーが歌うタイトルチューンの
「ザ・ニアネス・オブ・ユー」が特に心に染みて、泣けてしまいます。
というのも、この曲は「あなたが、すぐそばにいる、それが何より嬉しいよ」
ということを歌った曲だからです。この曲のサックスソロは、
とても柔らかくて優しいです。マイケル、いい演奏をありがとう。
僕が好きな曲の中に、あなたがいなければ生まれなかったであろうものが
たくさん、たくさんあります。今頃天国で、憧れていたコルトレーンと
思う存分サックスでセッションをしていればいいのですが。
『ニアネス・オブ・ユー:ザ・バラード・ブック』の情報は
以下のページにあります。試聴も行えます。
http://mmag.yamaha.co.jp/link/trace_mail.j?key=163811-1-2
「おとなを、休む日」の「おとなのこだわりCD」では
マイケル・ブレッカーが参加したアルバム、マイケル・フランクスの
『スリーピング・ジプシー』をご紹介しています。このアルバムも
名曲「アントニオの歌」などが収録された大変素晴らしい名盤。
そちらもぜひお聴きください。
こちらです
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マイケル・ブレッカー
ユニバーサルクラシック
UCCV-1018
史上最大のジャズサックスプレイヤーといえば、
おそらくジョン・コルトレーンですが、
マイケル・ブレッカーは、コルトレーン以降最も影響力のあった
サックスプレイヤーといっても過言ではないでしょう。
数年前に血液ガンの一種にかかったことを発表して、
以降演奏活動を中止し闘病生活をしている、と聞いていたのですが、
残念なことに1月13日、
マイケル・ブレッカーはこの世を去ってしまいました。享年57歳。
ジャズプレイヤーとしてはこれから渋みを増し、
円熟期を迎えるところでの逝去は、
一人の音楽ファンとして、本当に哀しみに耐えません。
マイケル・ブレッカーはオーソドックスなジャズでも、
そして先鋭的なジャズのフィールドでも活躍しました。
またそれだけでなくポール・サイモン、ジョニ・ミッチェルなどのロックや
ポピュラーのフィールドでも素晴らしい演奏を残しています。
日本のアーティストではSMAP、吉田美和の録音にも参加。
以前僕が見たテレビ番組では、森山良子がジャズスタンダードを
ニューヨークの老舗ライブハウスで歌うという企画があって、
そこでゲストプレイヤーとして吹きまくっていました。
本当に多彩なジャンルのアーティストに尊敬され、愛された、
偉大なサックスプレイヤーだったと思います。
個人的な思い出としては、もうずいぶん前ですがサントリーホールで
ハービー・ハンコック(p)、ロン・カーター(b)、トニー・ウィリアムス(d)
とマイケル・ブレッカーが共演したライブを見に行きました。
あれは終わった後でまるで夢かと思うほど、素晴らしかったですね。
あの音色とフレーズをもう生では聴けない、と思うと
本当に寂しい限りです。
ただ、ミュージシャンはこの世を去っても
レコードやCDを残してくれますから、
僕たちはそのCDを聴けばいつでも彼らを思い出すことができます。
マイケル・ブレッカーはグラミー賞を11回も受賞しており、
共演アルバムも含めて素晴らしいアルバムを山のように残していますが、
今日は2001年にリリースされたソロアルバムの、
バラード集をご紹介したいと思います
ギターには、当代一のパット・メセニー。(ああ、彼は悲しんでいるだろうな)
そしてピアノにハービー・ハンコック、ベースにチャーリー・ヘイデン、
ドラムにジャック・ディジョネット、さらに、スペシャル・ゲストとして、
ボーカルにジェイムス・テイラーが2曲参加しているという、
凄いメンバーのアルバムです。もちろんどの曲も素晴らしいですが、
今となってはジェイムス・テイラーが歌うタイトルチューンの
「ザ・ニアネス・オブ・ユー」が特に心に染みて、泣けてしまいます。
というのも、この曲は「あなたが、すぐそばにいる、それが何より嬉しいよ」
ということを歌った曲だからです。この曲のサックスソロは、
とても柔らかくて優しいです。マイケル、いい演奏をありがとう。
僕が好きな曲の中に、あなたがいなければ生まれなかったであろうものが
たくさん、たくさんあります。今頃天国で、憧れていたコルトレーンと
思う存分サックスでセッションをしていればいいのですが。
『ニアネス・オブ・ユー:ザ・バラード・ブック』の情報は
以下のページにあります。試聴も行えます。
http://mmag.yamaha.co.jp/link/trace_mail.j?key=163811-1-2
「おとなを、休む日」の「おとなのこだわりCD」では
マイケル・ブレッカーが参加したアルバム、マイケル・フランクスの
『スリーピング・ジプシー』をご紹介しています。このアルバムも
名曲「アントニオの歌」などが収録された大変素晴らしい名盤。
そちらもぜひお聴きください。
こちらです
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