ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

コピーライター・ミュージシャン池谷恵司の公式ブログです。
私的メールマガジン「ほぼ週刊イケヤ新聞」のブログ版です。

マイケル・ブレッカーを悼んでCD『ニアネス・オブ・ユー』をご紹介

2007年01月18日 18時07分02秒 | CD&コンサートレビュー
『ニアネス・オブ・ユー:ザ・バラード・ブック』
マイケル・ブレッカー
ユニバーサルクラシック
UCCV-1018

史上最大のジャズサックスプレイヤーといえば、
おそらくジョン・コルトレーンですが、
マイケル・ブレッカーは、コルトレーン以降最も影響力のあった
サックスプレイヤーといっても過言ではないでしょう。
数年前に血液ガンの一種にかかったことを発表して、
以降演奏活動を中止し闘病生活をしている、と聞いていたのですが、
残念なことに1月13日、
マイケル・ブレッカーはこの世を去ってしまいました。享年57歳。
ジャズプレイヤーとしてはこれから渋みを増し、
円熟期を迎えるところでの逝去は、
一人の音楽ファンとして、本当に哀しみに耐えません。

マイケル・ブレッカーはオーソドックスなジャズでも、
そして先鋭的なジャズのフィールドでも活躍しました。
またそれだけでなくポール・サイモン、ジョニ・ミッチェルなどのロックや
ポピュラーのフィールドでも素晴らしい演奏を残しています。
日本のアーティストではSMAP、吉田美和の録音にも参加。
以前僕が見たテレビ番組では、森山良子がジャズスタンダードを
ニューヨークの老舗ライブハウスで歌うという企画があって、
そこでゲストプレイヤーとして吹きまくっていました。
本当に多彩なジャンルのアーティストに尊敬され、愛された、
偉大なサックスプレイヤーだったと思います。
個人的な思い出としては、もうずいぶん前ですがサントリーホールで
ハービー・ハンコック(p)、ロン・カーター(b)、トニー・ウィリアムス(d)
とマイケル・ブレッカーが共演したライブを見に行きました。
あれは終わった後でまるで夢かと思うほど、素晴らしかったですね。
あの音色とフレーズをもう生では聴けない、と思うと
本当に寂しい限りです。

ただ、ミュージシャンはこの世を去っても
レコードやCDを残してくれますから、
僕たちはそのCDを聴けばいつでも彼らを思い出すことができます。
マイケル・ブレッカーはグラミー賞を11回も受賞しており、
共演アルバムも含めて素晴らしいアルバムを山のように残していますが、
今日は2001年にリリースされたソロアルバムの、
バラード集をご紹介したいと思います
ギターには、当代一のパット・メセニー。(ああ、彼は悲しんでいるだろうな)
そしてピアノにハービー・ハンコック、ベースにチャーリー・ヘイデン、
ドラムにジャック・ディジョネット、さらに、スペシャル・ゲストとして、
ボーカルにジェイムス・テイラーが2曲参加しているという、
凄いメンバーのアルバムです。もちろんどの曲も素晴らしいですが、
今となってはジェイムス・テイラーが歌うタイトルチューンの
「ザ・ニアネス・オブ・ユー」が特に心に染みて、泣けてしまいます。
というのも、この曲は「あなたが、すぐそばにいる、それが何より嬉しいよ」
ということを歌った曲だからです。この曲のサックスソロは、
とても柔らかくて優しいです。マイケル、いい演奏をありがとう。
僕が好きな曲の中に、あなたがいなければ生まれなかったであろうものが
たくさん、たくさんあります。今頃天国で、憧れていたコルトレーンと
思う存分サックスでセッションをしていればいいのですが。

『ニアネス・オブ・ユー:ザ・バラード・ブック』の情報は
以下のページにあります。試聴も行えます。
http://mmag.yamaha.co.jp/link/trace_mail.j?key=163811-1-2

「おとなを、休む日」の「おとなのこだわりCD」では
マイケル・ブレッカーが参加したアルバム、マイケル・フランクスの
『スリーピング・ジプシー』をご紹介しています。このアルバムも
名曲「アントニオの歌」などが収録された大変素晴らしい名盤。
そちらもぜひお聴きください。
こちらです

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餃子王ことパラダイスさんの著書『餃子のスゝメ』のススメ

2007年01月18日 09時58分02秒 | レバレッジリーディング

『餃子のスゝメ』(マガジンハウス)
著者:パラダイス山元
ISBN:978-4-8387-1683-8

読者の皆様、あけましておめでとうございます。
本年も、「おとなを、休む日」をよろしくお願いします。

さて、今年最初のメルマガ版「おとなを、休む日」では、
以前「おとなを、休む日」のインタビューコンテンツ、
「あの人の、休日」にもご登場いただいたパラダイス山元さんの
近著『餃子のスゝメ』をご紹介しましょう。

僕も餃子は大好きですが、周りを見回しても
餃子好きはいても、餃子嫌いという人は見あたりません。
確かにカリっと焼かれて中がジューシーな餃子は、
ビールによし、ご飯やチャーハンによし、さらに餃子だけ食べても
主食としていける。美味しくも不思議な食べ物です。
この本は、芸能界の餃子王と呼ばれ、荻窪にある完全会員制の
餃子店「蔓餃苑」の苑主でもあるパラダイス山元さんが
ご自身の餃子作りのノウハウをとても親切でわかりやすく公開した一冊。
美しい写真も多用されており、
ページをめくっているだけで、お腹が空いてきます。

僕は幸運にも「おとなを、休む日」の取材の折、
スタッフとともにパラダイス山元さんが焼いてくださった
餃子を蔓餃苑で振る舞っていただいたのですが、
それはもう、今まで食べたことのない程の美味しさ。
パラダイス山元さんの餃子への探求の奥深さと、
餃子に注がれた愛情の巨大さに驚きました。
チーズを使った餃子のデザートすらあるのです
(これがまた、絶品というほかありません!)。
これらの餃子のレシピはすべてこの本に載っています。
また、冷凍餃子やファミレスの餃子の食べ比べとそのコメント、
さらに全国から選りすぐった餃子の美味しい店の紹介など、
まさに、餃子づくしの一冊。
この本を読んで食べに出かけるのもよし、
レシピを見ながら作って食べるもよし、
週末に友達をたくさん呼んでワーワー言いながら餃子を作って
ホットプレートで焼いて食べる餃子パーティも楽しそうです。
ぜひ、お手にとってご覧いただきたい一冊です。

『餃子のスゝメ』の情報は以下のサイトに掲載されています。
http://book.magazine.co.jp/action/detail.do?seizoBumonCd=SS&seizoGosu=1683

パラダイス山元さんにご登場いただいている
「あの人の、休日」のコンテンツはこちらです。
作詞・作曲家、ラテンパーカッショニスト、マン盆栽創始者・家元、
カーデザイナー、グリーンランド国際サンタクロース協会公認サンタクロースと
八面六臂の活躍をなさっている、
その秘訣の一端が語られています。ぜひご覧ください。
http://www.holiday.yamaha.co.jp/interview/025/index.html


下が、なんと餃子のデザートモツアン餃子ですが、本当に美味ですよ。
レシピが載ってますのでぜひ挑戦してみてください。



以下のページにはなんと、会員の声としてワタクシ、イケヤの名前とコメントがあります。あ、写真入りの有名人のほうじゃないですよ、下の一般人のところです。ちょっと自慢ですが。