ひとり旅への憧憬

気ままに、憧れを自由に。
そしてあるがままに旅の思い出を書いてみたい。
愛する山、そしてちょっとだけサッカーも♪

遂にMOC本番:Climb On!

2011年07月18日 21時44分57秒 | Weblog
今日のグループはみんなで4名。
心配なのは自分の実力と体力と天候。
二荒山神社の境内で軽くアップをし、社務所で入山料を払った。
その時、前回登攀したときの例の記録を確認した。
「・・・あれっ、確かに5000円と書いてある。俺の字だ。・・・なんで5000円なんだ?」
笑える。理由は分からないが、間違いなく筆跡は自分だった。

「あの話を聞いたときは、そんなはずはない。たぶんKさん達が自分をからかっているんだと思ってたんですよ。(笑)」
お互いに笑いながらのスタートとなった。

9時23分、Climb On。
いよいよだ。
登攀開始から10分もしないうちに大汗をかき始めた。
息も苦しい。
(おかしいなぁ、体調はいいはずなのだが・・・)
そう、ペースが違うことに気付いた。
早い・・・。自分のペースよりも早い。
おじさんには、ちょっときついなぁ。
ハァハァと息を切らせながらの登攀となった。
先頭はKさんと、参加者のTさん。
お互いに会話をしながら登っている。
このペースで会話をしながら登れるなんて、やはり若さというものは羨ましいかぎりだ。

自分は最後尾で登っている。
みんなに遅れるほどではなかったが、かなり息が苦しい。
でもって次第に気分が悪くなってきた。
(やばい、なんか吐きそう・・・)
せめて3合目まではみんなのペースに合わせなきゃ。
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実を言えば、昨日の夕方に店長のKさんから電話をいただいた。
「明日、予定通り実施しますのでよろしくお願いします。体調はどうですか?」
という質問に「はい、バッチリです。万全です。よろしくお願いします。」
と、答えた。
しかし、このとき自分がいた場所は針灸医院だった(笑)。
ちょうど膝に針を打ち終え電気治療を受けているときで、ベッドの上で身動きできない状態の時に携帯が鳴ったのだ。
「何を言ってるんですか○○さん! どこが体調は万全なんですか! もう嘘ついてぇ(笑)。」
電話を切った後に看護師さんからそう言われた。
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相変わらず呼吸が大きい。
鼓動が全身に響き渡っているのがわかる。
でもって吐きそう・・・。
(休みたい。でなければもう少しゆっくり登ってほしいのだが・・・)
何度も口から出そうになった言葉だったが、目の前で女性が頑張って登っているのに、いくらおじさんとはいえ、ここで休憩を望むわけにはなぁ・・・。
ささやかながらも、男としての意地が勝ってくれた(笑)。


なんとか3合目まで来た。
ここで水分補給をするが、不思議なことにさっきまでの吐き気がすーっと消えていた。
バクバク状態の心臓も、気付けば元の状態に。
体はまったく何ともない。
ただ、発汗だけは異常なまでに多い。
下を向けば、帽子のつばから汗がポトリポトリとしたたり落ちている。
スタートからこれじゃ、先が思いやられるな・・・。
俺には無理な参加だったのかな・・・。

不安は顔には出さず、とにかくついて行こう。