ひとり旅への憧憬

気ままに、憧れを自由に。
そしてあるがままに旅の思い出を書いてみたい。
愛する山、そしてちょっとだけサッカーも♪

宗次郎の通院

2011年07月09日 22時03分53秒 | Weblog
一昨日の夜のことだった。
食事の後、宗次郎の口周りを拭くついでに、顔全体を拭いた。
その時、宗次郎の左眼球にタオルが触れた。
「キャイーン!」という悲鳴の様な鳴き声と共に、宗次郎の体が大きく反った。
「あっ!」と思ったが、「まぁ大丈夫だろう」と思い特に気にしてはいなかった。
しかし、どうも後味が悪い。
パグという犬種を飼うことになる前、予備知識を得るために読んだ本の中に書いてあったことを思い出したのだ。
********************
眼球が大きく可愛らしいのですが、大きいということはそれだけ表面積があることなので、眼球を傷つけてしまう可能性が高いことになります。
顔を拭くときはもちろん、散歩の時などにも注意しましょう。
********************
数時間の後様子を見に行くと、宗次郎の左目は半分ふさがり、目やにがついていた。
「やっぱり・・・」
だが、どうすればいい。
こんな時間になってはもう病院は終わってしまっている。
清潔なガーゼを水に濡らし、目やにを拭き取ってやることしかできなかった。

どうにも気になって眠れない。
夜中に何度かそっとゲージに近づき様子を見た。
特に痛がっている様子はなく眠っている。

翌朝も同じように半分ふさがっていた。目やにも多い。
かといって時間休暇を取ることもできず、後ろ髪を引かれる思いで出勤した。
仕事中も宗次郎のことが気になる。
定時になり急ぎ帰宅した。
途中、娘に電話をし様子を聞くと、症状は変わっていないようだ。

帰宅と同時に移動用のゲージに入れ、病院へと向かった。
本人(本犬)は、どこか散歩にでも連れて行ってもらえると思い大はしゃぎだが、ハンドルを握りながら悪いことばかりを考えてしまっていた。
「もし、オペとか緊急入院とかになったら。もし失明・・・」
俺はいつもこうだ。
何かあると最悪のことばかり考えてしまう。
「宗次郎ごめんな。俺が悪かった。みんな俺が・・・」
何度もそう言いながら車を走らせた。

病院では先ず眼球の傷の有無を調べた。
やはり小さな傷が認められた。しかし刺し傷ではないことが幸いし、2種類の点眼剤を一週間程度つければ大丈夫とのことだった。
その時の獣医さんの言葉は、涙が出るほど嬉しかった。
診察台の上に乗り、尻尾を振っている宗次郎。
その顔に自分の顔を近づけ思い切り舐めさせた。
「良かったな宗次郎。ごめんな、ごめんな。これから気をつけるからね。」

ついさっき様子を見に行き写真を撮った。
もうほとんど以前の目になっていた。

もし、宗次郎がペットではなく自分の子供だったら、即病院へ連れて行っただろう。
翌日になってから連れて行ったのは、人間じゃなかったから。
どこかで「まぁペットだから後でもいいか。」という思いがそうさせたのだ。
自分が怪我を負わせておきながら、人間とペットとを差別してしたのだ。
生き物を飼う資格の低い奴だ。