ひとり旅への憧憬

気ままに、憧れを自由に。
そしてあるがままに旅の思い出を書いてみたい。
愛する山、そしてちょっとだけサッカーも♪

雪の低山:雪庇

2011年05月04日 22時25分09秒 | Weblog
嘗て、冬の八ヶ岳へ登攀したときに一番近い状態なのかも知れない。
周りは何も見えない。「ホワイトアウト」とはまた違った視界の利かない世界で、雪の稜線を歩いている。

もし、GPSがなかったらと思うとゾッとする。
こうなると、たかだか1400メートル程度の雪山でもルートを見失い、道に迷ってしまうこともありうる。
正式なエスケープルートではないが、今回は、最悪でも左の斜面を無理矢理下りて行けばスキー場へとたどり着く(予定)。

この程度の山で不安になっていて、果たして俺は単独の雪山登攀に行けるのだろうか。
12本爪のアイゼン、そしてピッケル。装備だけは何とでもなるが、もっと知識と技術と経験を積まなければダメだ。
そんなことを考えながら雪庇を横目に歩いた。

少しずつ天候が回復してきた。
次を登り切ればピークだ!

雪の低山:にせピーク Ⅱ

2011年05月04日 22時04分25秒 | Weblog
こんな疲労困憊な時に限って何故か天候が悪化してくる。
ガスって周囲の地形がわからない。
降雪はないが、このままだとGPS頼りのルートファインディングとなってしまう。

にせピークを登り切りしばらく行くと、左手に大きな雪庇が見えてきた。
「やっぱりあったか。それにしてもでかい雪庇だなぁ」
などと感心してはいられない。
近づいたら雪の塊と共に「はい、さよ~なら~」となってしまう。
ただ、これほど本格的な雪庇を見るのは何十年ぶり。
ちょっと感動してしまった。

ここから少し下ってまたのぼって、いよいよ「猫魔ヶ岳」に登頂だ。