ひとり旅への憧憬

気ままに、憧れを自由に。
そしてあるがままに旅の思い出を書いてみたい。
愛する山、そしてちょっとだけサッカーも♪

雪の低山:ピーク

2011年05月06日 01時04分07秒 | Weblog
登頂までに要した時間はわずか数時間なのだが、かなり長く感じたのは斜度のきつさと、使った体力の多さからだろう。

天候も徐々に回復し、麓の風景が一望できた。
暑い。とにかく汗をかいた。
ぜぃぜぃ言いながら記念写真を一枚。
顔は笑っているが、しんどかったなぁ(笑)。
本当ならば、ここで達成感とか充実感とかを感じ味わうことができるのだろうが、それよりも不安の方が大きかったことを覚えている。
「今のままじゃ雪山の単独登攀なんて到底無理だ。もっと実力を付けなきゃなぁ。」
雪山でのルートファインディングに対する自信があまりないのが本音で、遭難する確立が高い。
そうなったらまず間違いなく低体温症になって、最悪やがては凍死かな。
だが落ち込んでばかりもいられないのが現実で、いまいるこの場所から、今度は下りなければならない。
「うぉー! すげぇ下りだ!」
このときばかりは「ピッケル」を持ってくるべきだと思った。
天候が良いその分、遙か彼方まで見通しが利き、下り斜面の様子がはっきりとわかる。
「こりゃSSTの比じゃないなぁ」
などと感心してはいられないほどの下りなのだ。