フィギュア町田引退 研究者の道へ

「なんね？　朝も早よからたたき起こしてから？」

「ええけぇ、これを読んでみいや」

「あ～あ、ええ夢見よったのに…。ふわぁ～



…え？



どえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーっ！？」







（中国新聞　2014年12月29日）





「フィギュアスケートの町田 樹（まちだ たつき。広島市牛田中出身。24歳）くんが、引退！？」

「引退して、来年の春からは早稲田大学の大学院スポーツ科学研究科に進学するそうじゃ」

「そういや、今シーズンは大会に出場したり卒業論文を書いたりと、忙しそうじゃったもんね」

「今月中ごろ、バルセロナで行われたグランプリファイナルでは、最下位の6位という結果じゃったんじゃが…」

「これも、文武両道による調整不足で一度は出場を辞退を出した、という話を聞いたよ」

「スポーツ選手が意識するのが、「引退」という言葉。これについて、町田氏の引退コメントには次のようにあった」





自分自身でセカンドキャリアへの一歩を踏み出せるよう、競技を続けるかたわらで、文武両道のために準備をしてまいりました。





「セカンドキャリア、第2の人生か…」

「誰もが意識する言葉じゃが、特にスポーツ選手は敏感かもしれん」

「選手として活躍できる期間より、それ以外の期間のほうが長いけぇね」

「町田氏は、研究者として生きていくと決断されたんじゃの」

「ほいじゃけど、アイスショーなんかには、これからも参加してんじゃね」

「大リーグから広島カープへの復帰を決めた黒田博樹（くろだ ひろき）投手も、「野球人生の最後の決断」でカープでプレーすることを選ばれちゃったじゃ」

「お父さんも、そろそろ考えとったほうがええじゃない？」

「ほうじゃの。2～3年前、造船の仕事を手伝いよったとき、職場には60～70歳代の方がおられて、何人かの方が「これが最後の仕事かもしれん」と言われたのを聞いたことがある」

「最後の仕事か…」

「造船は長期の仕事じゃけぇ、「この仕事が終ったら引退」ってことができるんかもしれん。わしも、なんの仕事でもええが、キリのええところまでやって、定年を迎えたいよのう」





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「今日は、現役引退を発表したフィギュアスケートの町田 樹くんについて話をさせてもらいました」

「ほいじゃあ、またの」