通でがんす

いろんな広島を知って、ひろしま通になりましょう!
(旧ブログタイトル:通じゃのう)

マツダ 三輪トラックGDZA型

2020年10月21日 | 広島の話題
今は亡きわしの親父が勤めとった、
広島県に本社を置く
自動車会社のマツダは、
今年(2020年)1月、
創立100周年を迎えました。

おめでとうございます。

ヌマジ交通ミュージアムでは、
ひろしまの出来事を紹介しながら、
マツダ100年間の歩みをたどる企画展
『マツダとひろしまの100年』を開催中です。





↓マツダについては、こちら↓

マツダ オフィシャルウェブサイト





↓ヌマジ交通ミュージアムについては、こちら↓

ヌマジ交通ミュージアム





今日は、『マツダとひろしまの100年』に
展示されているマツダ車のうちの1台、
三輪トラックGDZA型
についての話でがんす。







マツダ 三輪トラックGDZA型
昭和30年(1955)

昭和29年(1954)10月にマツダ三輪トラック全車種のモデルチェンジが行われた。従来は大型の三輪トラックのみだった2灯ヘッドライトが全車種へ採用された。特徴的なカウル形状やカラーリング(上部えんじ色、下部グレーの塗り分け)など、工業デザイナー小杉二郎の手がけたデザインで統一され、「マツダ三輪トラック」の共通イメージを確立した。いくつかのモデルがある中でGDZA型は小型車にあたる。GDZA型にはGDZA67型(荷台長6尺)と77型(荷台長7尺)があり、本車は77型である。能美島(現:江田島市能美町)の醤油店で使用されていたもの。

車両
全長:約3800mm
全幅:1590mm
全高:1815mm
乗車定員:2名
最大積載量:0.75t

エンジン
種類:GD型(700cc)レシプロエンジン
燃料:ガソリン
最高出力:17PS/3300rpm

トランスミッション
4速MT(常時噛合式)

株式会社クロマ 所蔵






「尺(しゃく)」という単位が出てきた。
1尺は約30.3センチメートル。

1尺=30センチとすると、
6尺は1メートル80センチで、
7尺は2メートル10センチとなる。







説明板によると、この三輪トラックは
瀬戸内海に浮かぶ能美島(のうみじま)の
醤油店で使用されていたとのこと。

そのためか、トラックの後ろには、
「最上醤油 紫島」
と商品名が大きく書かれている。



荷台は荷物を載せるところなので、
ふつうはなにも置かない。

トラックでは、運転席のある部分を
「キャブ(キャビン)」というが、
そのキャブバック側には、
なぜかベンチ状のものが置いてある。

醤油をたくさん運ぶときに人手が要るので、
そのために取り付けられたものじゃろか?







これが運転席。

…ん?

ふつうの自動車なら、
丸いハンドルがついているはず。

ところが、この三輪トラックは
2本のハンドルが両側に伸びて、
まるでバイクのハンドルのようである。

バイクのハンドルのような…?

そう、三輪トラックとは、
大型オートバイの後ろに荷台を取り付けた
というものだったんじゃの。

ほいじゃけぇ、運転席は
右側でも左側でもなく、
真ん中についとる。

イスの形状からしても、腰掛けてではなく、
バイクのようにまたがって運転する
ことが分かる。



奥に見える助手席も、
乗車定員が「2名」なので
形だけ取り付けられているようなもの。

ドアがないので、助手席の横には
手すりが気持ちだけ取り付けてある。

この三輪トラックが発売された昭和30年代は、
今のように道路が舗装されとらんかった。

でこぼこ道を走っていて
トラックがはねたりすると、
振り落とされる危険があったのでは?





訪問日:2020年10月18日





今日は、ヌマジ交通ミュージアムの企画展
『マツダとひろしまの100年』で展示中の
三輪トラックGDZA型
について話をさせてもらいました。



ほいじゃあ、またの。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする