通でがんす

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(旧ブログタイトル:通じゃのう)

漕ぎ伝馬 江波

2017年03月23日 | 見て歩き
江波(えば)ぶらり(その7)

江波港散策コース

漕ぎ伝馬(でんま)






「映画『この世界の片隅に』の主人公・すずが生まれ育った江波の、江波港散策コースをぶらぶら歩くこのシリーズ。前回は、海神宮あたりをぶらぶら歩いてみました」

「今日は、漕ぎ伝馬をぶらぶらしてみたいと思うとります」





↓前回記事は、こちら↓

海神宮 江波







「江波港の北東側にある海神宮を出て、港に沿って反時計回りに進むと…」











「港の南東側に江波漕伝馬保存会格納庫がある」










広島市指定重要無形文化財

江波の漕ぎ伝馬

指定 平成8年5月27日
保持者 江波漕伝馬保存会


「江波の漕ぎ伝馬」は、木造の伝馬船を漕ぎ進めていく伝統芸能で、江戸時代に始められたものと考えられます。

毎年、旧暦の6月17日に行われる厳島神社の管絃祭(かんげんさい)では御座船(ござぶね)を曳(ひ)く役割を果たしており、その前日には本川を川のぼりします。

これらの行事で使用される木造伝馬船は、代々「明神丸(みょうじんまる)」といい、この港で保管されています。音頭や太鼓、采(さい。色とりどりに彩色した紙を細長い棒につけたもの)振りに調子を合わせて、右舷(うげん)、左舷(さげん)各7丁の櫂(かい)で漕ぎ進め、艫(とも。船尾)の左舷にある大櫂(おおがい)で舵をとります。

近世における城下町広島の外港としての江波の海運の盛況や漕ぎ船の役割執行を通して、江波の信仰、人生儀礼、操船など習俗の諸相を今によく伝える、たいへん貴重な民俗文化財です。

平成10年3月31日 広島市教育委員会

(案内板より)






「漕ぎ伝馬は、広島市の重要無形文化財に指定されとるんじゃね」

「平成18年には、「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財百選」にも認定されとるんじゃ」







「格納庫の下には、「明神丸」がつながれてあった」




「管絃祭は、毎年旧暦6月17日に宮島の厳島神社で行われる、日本三大船神事のひとつじゃね」

「厳島神社を今の形に造営した平清盛(たいらのきよもり)が始めたとされとる」

「なんで江波の伝馬船が管絃祭の御座船を曳くようになったんじゃろ?」

「江戸時代中ごろの元禄14年(1701年)、管絃船が暴風雨に遭って転覆しそうになった。それを、江波の伝馬船と呉・阿賀(あが)の鯛網船が救助したことから、江波と阿賀から管絃船の漕ぎ船を出すようになったそうじゃ」

「へぇ」





↓管絃祭については、こちら↓

「管絃祭」一般社団法人宮島観光協会





↓映画『この世界の片隅に』については、こちら↓

全国拡大上映中! 劇場用長編アニメ「この世界の片隅に」公式サイト





訪問日:2016年8月16日





「今日は、江波にある漕ぎ伝馬(でんま)について話をさせてもらいました」

「次回は、幟立て(のぼりたて)あたりをぶらぶらする予定じゃ。ほいじゃあ、またの」
コメント
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