通でがんす

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『はだしのゲン』 ポーランド語版が完成

2011年08月18日 | まんが・テレビ・映画
「このたび、漫画『はだしのゲン』のポーランド語版が完成したそうじゃ」



広島で被爆した少年がたくましく生きる姿を描いた漫画「はだしのゲン」の全10巻を、山口県立大(山口市)国際文化学部の渡辺克義准教授(51)が、8年かけてポーランド語訳版を完成させた。

渡辺さんは1986年から4年間、ポーランドのワルシャワ大に留学。
ポーランド文化を学んだ。
帰国後、中学の講師をしていたころ、生徒が一心不乱に読むのを見て、自身もゲンの力強さに心を打たれた。

2000年に県立大の教員になったのを機に「世話になったポーランドでぜひ紹介したい」と同国で出版社を経営する友人に相談。
翻訳は03年4月から始め、04年1月に「HIROSZIMA 1945 BOSONOGI GEN」の第1巻を出版。
第10巻の翻訳は3月に終えた。

ポーランド語は擬音語が乏しく、足音の「タッタッタ」は「TUPTUPTUP(トゥップトゥップトゥップ)」など、オリジナルの擬音語を充てた。

原作者の中沢啓治さん(72)は「ポーランドはアウシュビッツなど戦争の悲劇を知る国。周りの国にも広がって戦争や核兵器の恐ろしさが伝われば」と完成を喜ぶ。
渡辺さんは「ゲンの力強さを感じるとともに、原爆文学や日本文化に興味を持つポーランド人が増えたらうれしい」と話す。(藤田龍治)

(「ポーランド語版の「ゲン」全10巻完成」中国新聞 2011年8月16日)




「8年もかけてポーランド語に翻訳されちゃったんじゃね。ご苦労さまでした」

「大学の仕事の合間を見ての翻訳作業じゃろうけぇ、時間もかかっちゃったじゃろうの」

「足音の「タッタッタ」は、「TUPTUPTUP(トゥップトゥップトゥップ)」いうて表現してんじゃ。タップダンスの「タップ (TAP)」と関係がありそうな感じがするね」

「擬音語や擬態語を翻訳するのは大変じゃけぇ、オリジナルの擬音語を作って対応しちゃったんじゃろうの。あと、広島弁をポーランドの方言に訳しとってんじゃそうな」

「なるほど。標準語じゃのうて方言で表現しとってんじゃね。ところで、『はだしのゲン』は何ヶ国語に翻訳されとるんじゃろうか?」

「プロジェクト・ゲンによると、以下のとおりじゃ」



■全巻出版
英語版・ロシア語版・朝鮮語版・スペイン語版・タイ語版・フランス語版・ポーランド語版

■出版中
ドイツ語版・オランダ語版・イタリア語版・トルコ語版・エスペラント語・ウクライナ語版・フィンランド語・ポルトガル語

■出版準備中
中国語・ウズベキスタン語版・フィリピン語版・ヴェトナム語版・ペルシャ語・インドネシア語






↓プロジェクト・ゲンについては、こちら↓

プロジェクト・ゲン





「今日は、漫画『はだしのゲン』のポーランド語版が完成したことについて話をさせてもらいました」

「ほいじゃあ、またの」
コメント
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