貞観十一年、特進魏徴、上疏して曰く、臣聞く、書に曰く、徳を明かにし罰を慎む。頁649
(訳)貞観十一年に、特進の魏徴が天子に書状を奉って申し上げた、「私は次の語を聞いております。書経に『〔君の〕徳を明かにして、刑罰を慎重にする』『刑罰の実施には情をかけてやるべきである』といい、礼記に『君が苛逆でなくして仕え易く、臣に姦心が無ければ、刑罰を行う必要がない。』頁649
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書籍の紹介
『首級の人 大西郷』平泉 澄著
首級の人(上)
物理学の先達中村清二先生は、奇縁に導かれて『芭蕉の弟』を一読せられ、「老齢でも達者でさへあれば、此様な面白い事にあふものだと自祝しました」と、懇切なお手紙を寄せて下さったが、『日本』昨年(昭和五十年)十一月号及び十二月号に載せた「昔の人」も、いくつかの反響を呼んで、私をして故人に再会するが如き喜びを感ぜしめてくれた。その一つは、東京は本郷曙町の印判屋愛信堂である。昭和二十年四月の戦災を境として、相互連絡を絶つ事三十数年、想出は夢のやうになって来た時、「昔の人」を読んだ同学K氏、寸暇を以て捜索に行き、そして奇縁に導かれて全然別の場所、本駒込に於いて偶然発見して連絡してくれられた。主人岩井氏八十歳、記憶正確にして情緒優雅、曙町の住人として藤島武二画伯と平泉とを語り、そして其の二人との交際を語るに、必ず愛信堂の番地を起点として、「私の元の家は曙町の一番地、平泉家は十二番地、藤島先生は何番地、藤島先生にも親切にしていただいて、御描きになった画を頂戴した事がある」といふ調子であったと云ふ。------以上、首級の人。
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昨日は「鹿児島ふれあいスポーツランドへ行きました。その往復の時、軽自動車などの速度違反が目立ちます。警察当局は徹底的に取り締まって欲しいものです。