タイトル---為さざるあり。第1616号 25.05.29（水）
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為さざるあり、而る後以て為すあるべし。『孟子』
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してはならないことは断固としてやらない。そういう、俗世間の流俗・風俗に窓わされない、義につよい人が、十分検討し、納得して始めて偉業を為すことができる。
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まさしく孟子が教える通りであります。口先だけで商売をする政治家には凡そ縁のない言葉でしょう。当選し、組織が危ういとなれば、舌の音も乾かない内に、他の政党へ変わる、これは万国共通のような気が致します。
そこに来ると、我が円心会で修行する門弟たちは、如何に真面目な存在であるか、ということです。稽古の度に提出してくれるノートにコメントを書くのに大わらわであります。私は幼児たちに如何に真面目に対応するかということをモットーにしてきました。
先日拝見したプロフェッショナル仕事の流儀、人間国宝・志村ふくみ ８８歳の人間の姿、まさしく人間の鑑だと受け取りました。やがて門下生から必ずそういう人が輩出すると信じています。
近代的労使関係で労使同権といっても、そこには敬愛の心がなければならないのです。経営者としての校長に、異論があったとしても、語気を荒げ、怒鳴るというのは人間失格であろう。そういう事を何回も聞いたものです。それでいて、どうして健全な子どもを育てることが出来るものか、と不思議でならないのです。
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平凡なわかりきった事柄の
中にも心理はこめられている 華麗 あいうえ語録
理想的本の買い方読むだけの
本を買って買うだけずつ読む 華麗 前掲書
世の中に切れぬものなき大河の剣
拒めぬ心まさに本性 翫習 「不動ち神妙録」
本性を己のものとしたならば
世尊拈華の迦葉微笑 翫習 前掲書
仲尼の徳の偉大さ天道の
働きごとく運行ごとし 4326 『中庸』
日月の代明悖ることはなく
天地と仲尼偉大な所以 4327 『中庸』
至誠なる者のみ叡智の知徳あり
寛裕温柔意義礼徳と 4328 『中庸』
高徳な人を敬い感化受け
自堕落な心起こさぬために 4329 『菜根譚』
怠け癖興りし時はすぐれたる
人を思いて奮いたつべし 4330 前掲書
この戦で敵を制した一、二隊
横堀破り仙北進入 4332 『臥牛 菅実秀』
横手城戸村城主は同盟の
盟約背き謹慎の身で 4333 『臥牛 菅実秀』
横手城父子の真情知りて後
両隊長は書を大学へ 4334 前掲書
書の意味は貴家の立場は承知なり
主家救い意を周旋も可と 4335 前掲書
大学の使者を待ったが現れず
攻撃開始城は落ちたり 4336 『臥牛 菅実秀』
就相とは相手に対し豊かなる
気を与えたり健やかな風 4337 『言志録』
財あるは人の心を萎ませて
財寡しは志を堅固にす 4338 『言志録』
実秀は一、二の隊を称賛し
別戦作戦誤り惜しむ 4339 『臥牛 菅実秀』
吉之丞実秀指示をよく遵守
篝火焚火深夜に巡視 4340 前掲書
秋田領淀川山上野営時は
霙まじりの荒天凌ぐ 4341 前掲書
荒天の野外で兵士焚火させ
萱を抜き取り次次燃やす 4342 前掲書
吉之丞兵に二椀主は一椀
実秀の訓固く守りし 4343 『臥牛 菅実秀』
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日本空手道少林流円心会関係者では、味園、大坪、松田、木場の四人が『臥牛 菅実秀』を筆写しています。読んでいる人は他に４人います。我が薩摩には西郷先生を除き、菅先生に比肩する方は見当たりません。
小野寺先生から『南洲翁遺訓』事件解決の事を相談され、反故にする末裔の先祖が、大河ドラマになることは、国民を欺く行為です。