味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

学びて然る後に足らざるを知る。

2013-05-08 15:37:23 | ブログ

タイトル---学びて然る後に足らざるを知る。第1595号 25.05.08(水)

 学びて然る後に足らざるを知る。〔『礼記』学記〕

.

 学んでみてはじめて、おのれの不足している点がわかる。

.

 今朝の学問館で389回になりました。上に書いたとおり、学んで行けばいくほど知らない事が次々に出て参ります。折角の人生、学んで豊かなる人生にすべく頑張りたいものです。それは人様に誇るものであってならないと思います。自分自身を脩めるものでなければならないと思います。

.

絶対にやらねばならぬ事柄は

           「すぐにその場で」片づけること 華麗 『不尽片言』

「おっくうだ」やらねばならぬ事柄を 

           見方次第で消極的に 華麗 前掲書

神の道一神のみを崇かめては 

           道に反する主君も同じ 翫習 『不動智神妙録』

複数の主君に仕え自慢する 

           主従の乱れ悪循環 翫習 前掲書

死を畏る人が生まれた後の感情 

           死を畏れぬは生前本性 4066 『言志録』 

死を畏る道理を畏れるその中に 

          すなわち生後体得すべし 4067 『言志録』 

.

  理を弁え従容として、世話になったとして旅立つ度量・勇気が欲しいものである。そして、思い上がった言葉など残さずに。

 どんな人間でも生前も死後も人様に良く思われたいと願っているでしょう。列島改造を叫び、日本の国土をより住みやすくしたいとして頑張った政治家も。

 所が死して後、何のことはない、自分の懐に入れる為であったと安岡氏も書いています。それでは折角の仕事が詐欺師として受け取られかねないのです。決して思い上がる事無く謙虚な姿勢で、下座行的に書けば、より名声を博するのです。

 百万年なんて書くものではありません。少なくとも武道人であるならば---。

.

死を畏ることなく天上召され逝く 

          生前本性かえるに近し 4068 『言志録』 

経を読む時は我が会う事変など 

          とりあげ経書注釈すべし 4069 『言志録』

事を処す時に臨みて須らく  

          聖賢言語注釈すべし 4070 『言志録』 

事理融会学問日用離れざる 

          意思を見得するに近きと 4071 『言志録』 

事業とは人に嫌悪を与ゆなく 

         人気とりのみするもよくなし 4072 『菜根譚』

日が暮るも夕映え美し輝きし 

         橙橘芳馨一入の香 4073 『菜根譚』 

晩年に際し君子は一段と 

         精神振い立たせ黄泉路へ 4074 『菜根譚』

鷹が立つ様子は眠るごと見えて 

         虎の歩きは病み疲れ見ゆ 4075 『菜根譚』

鷹と虎普段構える見えねども 

         襲いかかると噛みつく手立て 4076 『菜根譚』

君子とは己の賢明外見せず 

         才能やたら振り回わずに 4077 『菜根譚』

倹約は美徳なれども度を超すと 

         けちで卑しく正道損ず 4078 『菜根譚』

謙遜は美徳なれども度を超すと 

         何か魂胆あるやに取られ 4079 『菜根譚』

実秀の直言態度気に入らぬ 

         者が結束非難攻撃 4080 『臥牛 菅実秀』 

舌を噛み多量出血昏睡で 

         命危ぶも回復向かう 4081 『臥牛 菅実秀』 

実秀よ大言壮語した人も 

         まいった弱った竹馬の友が 4082 前掲書 

実秀は一詩を白扇認めて 

         燕雀群為し喧し言う 4083 『臥牛 菅実秀』 

過失にて謹慎の身なるなれど 

       翼ありせば命かけ尽くす 4084 『臥牛 菅実秀』