タイトル----平生の為す所、『十八史略』。第826号 23.04.26(火)
平生の為す所、未だ嘗て人に対して言うべからざる者あらず。(宋 哲宗)
自分は人よりすぐれたところはなにもないが、ふだんの行いはすべて公明だから、他人に話せないようなことはなに一つない。(司馬温公のことば)
この言葉は『南洲翁遺訓』第三十二章に出て来る言葉でもあります。私がこの言葉を最初知ったのが、二十二年前のことです。諸橋鐵次著『古典の叡智』でした。
私は穢れのない青少年と何時も対話している関係上、利害がないのです。だから冒頭の言葉は今の老境で子供たちと遊んでいる私のことをいってくれているみたいです。
福岡在住の円心会師範が何時も言う言葉です。「どうしてそんなに裸になれるのですか」と。私は人様に誇れるものは何もないから、隠す必要はないのです、と応えることにしています。
水が低きにあるように私も低いところにあるから、至って健康です。先程健康ランドを今日は歩いて参りました。
中村天風師の論を医科学的に解説した著書に出合いました。天風師の真理を探求するための修行は本物であったということです。健康で長生きしたい方は大いに天風論を学ぶべきだと思いました。