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味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

乾は、元いに亨る、貞しきに利ろし。

2013-08-20 13:46:21 | ブログ

タイトル----乾は、元いに亨る、貞しきに利ろし。第1698号 25.08.20(火)

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 乾は、元(おお)いに亨る、貞(ただ)しきに利(よ)ろし。『易経』

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 積極的な徳を行い、しかも操正しくあるならば、万事はうまくいく。「乾」とは天であり、男であり、健であり、積極的の徳である。その徳を待っていれば、どこに行っても万事が上手く行く。すなわち「元(おお)いに亨る」のである。

 ただし、それには「貞」、すなわち正しい操を守ることが必要である。それが「貞しきに利ろし」である。

 『易経』は、「五経」の一つに数えられる経典である。(諸220)

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 【コメント】

 それに謙虚であること、弱者を労わること、勤勉であること等々があれば盤石だと思います。 天風を学んで20年、彼はヒマラヤの大自然の中で真理を会得しました。天風、安岡正篤、幸田露伴、森信三、いわゆる偉人と称される各氏も同様の見解を述べておられます。

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 ならば凡人の我々も真似をしようではありませんか。

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 今朝の学問館は7名の参加、493回目でした。『南洲翁遺訓』の第一章、二、三、四、五章を全員で拝読しました。その後『菜根譚』第一章を学修しました。そして詩吟の合吟をしました。

 吃驚したのは、小学一年の海江田愛幸ちゃんが、静坐をして『南洲翁遺訓』を読む姿でした。

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 お姉さんの麗嫻嬢はこの所、学校の音楽サークルでの稽古が多忙で、空手道の稽古も休みがちでした。そのサークルが九州大会で第一位になり、秋にある全国大会に九州代表として臨むのだということを承り、殊の外お喜びした次第です。

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 とにかく誠心誠意とりくめば、その成果が表れるということです。麗嫻嬢らの九州での第一位も「積極的な徳」として取り組んだ成果と言えるであろうと思います。

 とにかく実践することです。尤もそこには大和の國の民としての、民族精神がなければならないと思うのです。

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 今月の文芸春秋に、塩野七生氏(作家・在イタリア)が、「ラスト・チャンス」と題して、力強い喜びの、コメントを寄せて下さっています。曰く、

 先の参議院選挙での自民党圧勝に対して

これで久しぶりに日本も、安定した政治にもどれる----。彼らを動かしたのは、危機意識であった。すぐ隣りで起った阿片戦争によって巻き起こった強烈な危機意識が、彼らを駆り立てた真の力であったと思う。イデオロギーは人々を分裂させるが、危機意識は団結させるのだから。〉

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 危機意識は、先のダッチロール政権の姿であり、先鋭化する極東の軍事情勢も含んでいると私は読んだのでした。子ども手当を数千万円、母親から貰う男にどうして危機意識がありましょう。

 そして市民運動家が総理の椅子に座した時のおの嬉しそうな顔、小学生が明日、遠足に行くときのうれしい顔そっくりでした。

 歴代総理は、事の重大さに鑑み、引き締まった、皮相にもみえる厳粛な顔をしていたものです。

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 塩野氏は、明治維新の成功も危機意識が背景にあったと論じています。思うに、戦争はしてはなりませんが、家の戸締り、国の戸締りは、しなければならないのです。安倍総理の今日の動きは、国家・日本の今後を見据えての行動なのです。

 詳しく知りたい方は、小川栄太郎著『約束の日』『国家の命運』を御読みください。総理周辺の議員らは、次は俺なんてスケベイ根性を出してはなりません。

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大政を為すは天道行うに 

             些とも私挟みてならぬ 5116 『南洲翁遺訓』一章

正道を踏みて賢人選挙して 

             政柄執らすは即天意なり 5117 前掲書

賢人と認むる以上は我が職を 

             譲る位でなければならぬ 5118 前掲書

指導者は己れ慎み品行を 

             正して驕奢戒めるべし 5119 『南洲翁遺訓』四章

草創の始めに立ちて贅沢を 

             すれば維新の思い果たせぬ 5120 前掲書

西郷は政府の現状痛嘆し 

             鉄車動かず錆つき同然と 5121 『臥牛 菅実秀』


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