タイトル----教学を先とす。第1994号 26.06.12(木)
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教学を先とす。『礼記』
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なによりも、教育、学問をまっ先にする。それが国を治めるためにも、大切なことである。
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【コメント】
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上の『礼記』の教は素晴らしいと思います。上の解説で〈国を治めるためにも〉とありますが、〈己れを治めるためにも〉ということが先決ではないでしょうか。
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私から拝見した荘内南洲会の小野寺前理事長他役員の先生方は、己を修め人を治める、いわゆる修己治人の域に到達した先生方ばかりだと拝見しています。
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日本空手道少林流円心会道場を建設したのが、昭和50年7月のことでした。夜間高校しか出ていない婿の私に、岳父が、谷山市教育長の平井政明先生を紹介し、師事して学びなさいと助言してくれてから半世紀になります。家内と結婚したと同時に『南洲翁遺訓』も岳父から戴いたのでした。
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平井先生は、南洲神社で毎月24日、南洲会と称して『南洲翁遺訓』の学修をする主宰でした。そして私は訳が分からないまま、『南洲翁遺訓』を学び出したのでした。拙宅には平井先生と岳父が交換した手紙が数多保存されています。
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たまたま平井先生が、岳父が住んでいる枕崎の老人会で講演をしてくださったのでした。それを拝聴した岳父が、お礼のお手紙を出したのです。平井先生に対して岳父が、「平井先生」と尊敬の念を顕した処、岳父に対して、貴方が先生だと平井先生が御手紙に認めてきたのでした。
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岳父は、自称・文学者といって明治・大正・昭和文学を読破した人でした。文章も失礼ながら平井先生よりかうまいように思われます。だから、『南洲翁遺訓』は家内と結婚すると同時に岳父から戴いていたのです。が本格的に繙いたのは平井先生を存じあげてからでしたが。
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最初の頃は、何で一世紀以前のこんなものがいいのか、と思ったものでした。それでもあきらめずに、読んで、書き写して、テープに録音して聞いて参りました。あれから半世紀、『南洲翁遺訓』の生成の過程を知るにつけ、そして荘内南洲会の先生方の生き方を知るにつけ、『南洲翁遺訓』を学び続けて良かった、と感謝の念で一杯です。
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『南洲翁遺訓』に如何によいことを書いていても、刊行した地元の先生方の生き方が『南洲翁遺訓』の精神と真逆であったら、私は途中であきらめていたと思うのです。ところが荘内南洲会の先生方の生き方は、まさしく『南洲翁遺訓』の精神を踏襲しているのです。そこに魅了されたのでした。
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荘内南洲会の先生方と交流をしてから、多くの文献を拝読させて戴きました。これからも生ある限り、荘内南洲会会館にある書籍をブログに認め、少しずつ紹介して参りたいと考えています。
月刊誌・致知を購読して安岡正篤先生も、菅原兵二先生も存じあげました。ところが私の詩吟道の師匠であった竹下一雄先生は、菅原先生を既に存じあげていたのでした。
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菅臥牛先生方は、西郷隆盛という大偉人を、『南洲翁遺訓』を広め乍ら紹介し、よりよい日本の国にしなければという思いがあったのです。だから私は、薩摩の地で空手道を通じて子どもたちに『南洲翁遺訓』の精神を教えているのです。
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『天保おすわり事件』(第50回)
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いよいよ出立の日となった。
「ちょっと用事があって、川北まで行って来る。用のすみ次第帰って来る。心配せずに、留守を頼むぞ。」
かういひ置いて、彼等は思ひ思ひに家を出た。黒森村の彦右衛門だけは、村の肝煎や長人、組頭、親類、縁者に送られて、華々しく出発した。
一同は約束通り、辻興屋村の肝煎甚之助の宅に集まってここで最初の勢揃ひをした。
そこへ辰之助が、長右衛門を伴って来た。目的が目的だけに、皆の顔は緊張してゐた。
「御大老や御老中に差上げる願書は、この通り認めて置きました。一度讀み上げるから、きいて貰ひたい。」
かういって、桐箱から取出した願書を一同によんできかせた。他聞を憚って、聲は小さかったが、力がこもってゐた。
願書は、すべて四通あった。
それを押し戴いて、組組の代表が、内懐にしっかりしもひこんだ。一人が失敗しても四通のうちの誰かが、うめ合わせをする手筈であった。
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短歌の紹介
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明治七赤澤(源也)三矢(藤太郎)薩摩にて
開墾士らに揮毫教を 6802 『荘内藩徳業』45
南洲の「氣節凌霜天地知」
難業當る(荘内)人士激励 6803 『荘内藩徳業』45
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高木先生、有り難う存じました。私は、小野寺先生の弔い合戦だと位置付けています。
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