味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

凡そ人を治むるの道、禮より急なるは莫し。

2018-10-01 09:42:46 | ブログ
第3555号 30.10.01(月)

凡そ人を治むるの道、禮より急なるは莫し。禮に五經有り、祭より重きは莫し。夫れ祭は、物の外より至る者に非ざるなり、中より出でて心に生ずる者なり。心怖れて之を奉ずるに禮を以てす。是の故に唯賢者能く祭の義を盡す。『礼記』730

 およそ人を治める方法として礼よりも切要のものはない。その礼には五種があり、そのうち祭りより重要なものはない。そもそも祭りは、人間に取って外から当てがわれる物でなく、内面から発して心中に形成されるのであり、人間は心中深く神秘のものを感じ、これを守って外に表現するのに、ふさわしい儀礼を用いることになるのである。それゆえ、祭礼の真意は、賢者にして始めて充分に理解し得るものである。

 【コメント】五経は、吉礼・凶礼・賓礼・軍礼・嘉礼とあります。人間社会で物事を遂行するためにはお互いの共通理解を計るのに礼は大変大事なものであります。

 礼節を尽し気持ちのよい人生たるべく日々を過ごしたいものです。

 昨日の台風は大変腰の強い風がふきました。台風銀座と言われた枕崎に育ちましたが、風速は40そこそこでしたが風の底力がありました。その勢いで近畿・関東へと進み、東京在住の姉は凄かったと言って電話がありました。

 時代が進むのもいいですが、もう少し自然と協調したいものですね。

 富田林警察より逃走した青年が48日ぶりに逮捕されました。聞いて返事もしない、署名捺印もしないとのことですが、これらは拷問してもいいのではないですか。

 元貴乃花引退について、本人が申し出ているのだから、ミヤネヤなんか余計なこと言う必要はないでしょう。昔の栄光をいいだせばきりがありません。アウレリウスの不動心を読んでください。

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征韓論に反対した大西郷---13回

 征韓論即ち即時派兵論の急先方であった板垣退助の賛同を得るために、七月二十九日付、使節派遣先行を懇請した手紙がある。それに使節を差し向ければ暴殺されると察せられるから、使節には私を派遣してくれ、清国に行った副島君のような立派な使節は出来ないが、死する位の事は出来ると述べている。
 内村鑑三の英文著書「代表的日本人」には、西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮上人の五人をあげ、その中に「斯かる使節には大なる責任と極度の危険が伴ふべきが故に、彼自身が其の職務に任ぜられんことを欲した。

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『善の研究』第35回

 これまで思惟と純粋経験とを比較し、普通にはこの二者が全く類を異にすると思うている点も、深く考えて見ると一致の点を見出し得ることを述べたのであるが、今少しく思惟の起源および帰趨について論じ、更に右二者の関係を明にしようと思う。我々の意識の原始的状態または発達せる意識でもその直接の状態は、いつでも純粋経験の状態であることは誰しも許す所であろう。反射的思惟の作用は次位的にこれより生じた者である。

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