第2926号 29.01.03(火)
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天は忱(まこと)とし難し、易(やす)からざるは維れ王なり。『詩経』
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天は必ずどの国を助けるというように決まったまことをもっているわけではない。いま周の国を助けていると思っても、天命に背く悪政をするなら、これを見捨てて他に移る。だから、王たることはきわめてむつかしいのである。182
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【コメント】詩経が訓戒する教えはそのとおりだと思います。一時的な華やかさに酔いしれてはならないと思います。要は、日々怠ることなく、只管学び続けること、只管勤労すること、只管忠恕の精神で人々に接すること、只管節倹に努めることが出来れば、いいのではないかと思います。
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元都知事氏が書いたとされる『天才』の売れ行きが凄いとのことですが、週に二日位しか出勤せず、小説を書くような人間が書いたものよりか、菅原兵治先生の『農士道』を読んだ方がいいでしょう。
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自宅の池に数百万円もする鯉・金魚などを買うという神経は理解できません。これほど人を愚弄することはないと思います。『詩経』が訓戒するのは人間の純粋性の筈です。
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口から出まかせをいう宰相の真似をするより菅先生、菅原先生の教えがいいと思うし、そういう人道に背かない人の生き方にこそ、天は味方をすると『詩経』は教えているのです。
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昨日と今日は箱根駅伝で選手らは一所懸命走っていますが、その他の我々も、学生が走るエネルギーにも負けない精神で漢籍を繙くなど、学問に精進したいものです。走るだけでは駄目なのです。
学問を通じて人格を修めなさい、人格を創りなさい、練りなさいとは、西郷南洲翁と菅臥牛翁の訓戒だと思います。
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「南洲詩より」
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菅先生を送る
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相逢う夢の如く 又雲の如く、
飛び去り飛び来って 悲しみ且つ欣ぶ。
一諾半銭 季子に慚づれども、
昼情夜思 君を忘れず。
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『臥牛菅実秀』(第460回)
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このり鴨打ちの計画を聞きつけた門人の一人が心配して、
「禁猟区を荒すことだけは、止めた方がよろしかろう。」
と、実秀に注意したが、
「どうもお前は一緒に莚旗は挙げられん男だノー。」
と、笑い飛ばされてしまった。
笑い飛ばすといえば、実秀は千住の事件以来、ひどく歯が悪くなったが、その悪い歯で糯よりも粃の多いようなかた餅(かき餅のこと)の、それも豆の入った固いものを、夜にポリポリとたべる習慣があった。
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天は忱(まこと)とし難し、易(やす)からざるは維れ王なり。『詩経』
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天は必ずどの国を助けるというように決まったまことをもっているわけではない。いま周の国を助けていると思っても、天命に背く悪政をするなら、これを見捨てて他に移る。だから、王たることはきわめてむつかしいのである。182
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【コメント】詩経が訓戒する教えはそのとおりだと思います。一時的な華やかさに酔いしれてはならないと思います。要は、日々怠ることなく、只管学び続けること、只管勤労すること、只管忠恕の精神で人々に接すること、只管節倹に努めることが出来れば、いいのではないかと思います。
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元都知事氏が書いたとされる『天才』の売れ行きが凄いとのことですが、週に二日位しか出勤せず、小説を書くような人間が書いたものよりか、菅原兵治先生の『農士道』を読んだ方がいいでしょう。
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自宅の池に数百万円もする鯉・金魚などを買うという神経は理解できません。これほど人を愚弄することはないと思います。『詩経』が訓戒するのは人間の純粋性の筈です。
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口から出まかせをいう宰相の真似をするより菅先生、菅原先生の教えがいいと思うし、そういう人道に背かない人の生き方にこそ、天は味方をすると『詩経』は教えているのです。
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昨日と今日は箱根駅伝で選手らは一所懸命走っていますが、その他の我々も、学生が走るエネルギーにも負けない精神で漢籍を繙くなど、学問に精進したいものです。走るだけでは駄目なのです。
学問を通じて人格を修めなさい、人格を創りなさい、練りなさいとは、西郷南洲翁と菅臥牛翁の訓戒だと思います。
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「南洲詩より」
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菅先生を送る
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相逢う夢の如く 又雲の如く、
飛び去り飛び来って 悲しみ且つ欣ぶ。
一諾半銭 季子に慚づれども、
昼情夜思 君を忘れず。
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『臥牛菅実秀』(第460回)
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このり鴨打ちの計画を聞きつけた門人の一人が心配して、
「禁猟区を荒すことだけは、止めた方がよろしかろう。」
と、実秀に注意したが、
「どうもお前は一緒に莚旗は挙げられん男だノー。」
と、笑い飛ばされてしまった。
笑い飛ばすといえば、実秀は千住の事件以来、ひどく歯が悪くなったが、その悪い歯で糯よりも粃の多いようなかた餅(かき餅のこと)の、それも豆の入った固いものを、夜にポリポリとたべる習慣があった。
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