goo

しょうざん3 紫峰邸 わかどり(松峰邸)


写真は、本館と紙屋川沿いの庭園。

しょうざんは松山政雄が織物の展示や別荘の用途のために造営しました。
京都各所から移築したものがたくさんあります。
移築年 
昭和26年 聴松庵 大徳寺 寸松庵ゆかりの茶室 現在は北庭内。
昭和30年 紫峰邸 日本画家 榊原紫峰の邸宅 現在は西門を入って右手(北庭の向かい側)
昭和34年 千寿閣 双ヶ丘にあった明治画壇 鈴木松年(上村松園の師匠)の邸宅 現在は西門を入って右手奥の道を進んだ最奥の右手。
昭和37年 酒樽茶室 現在は北庭内。
昭和39年 玉庵  来歴不明 現在は北庭内。
昭和53年 松峰邸 中京区の材木商の邸宅を移築

千寿閣は懐石料理屋なので通常でも入れますが、その他の内部は非公開です。
しかし2022/9/19、まいまい京都の「建築史家としょうざん光悦芸術村へ!数多の数寄屋建築を特別拝見」で内部には入れたので、報告します。

西門から入ると正面に東急ハーヴェストの建物があり、左手に北庭があります。
そして右手を見ると日本家屋がありますが、これが紫峰邸です。
通常一般用には使用しておられません。

玄関を入ると玄関間を経て左右に廊下があります。
廊下の向こう側は紙屋川で、紙屋川岸の人口地盤の上に建っており、凝灰岩の欄干のあるテラスがあります。

まずは廊下を右へ。
こちらは増築部分だそうです。
右に進むと広間があります。
広い床の間があり、左手には琵琶床。
琵琶床の床柱は「つ」の字状、床奥の花頭窓も独特の意匠であり、
これらは峯玉亭で模倣されています。

廊下を左手へ。
左手の角には10畳間があり、床の間に仏間もあります。
角を左に曲がると奥にトイレがあります。
トイレへの廊下も船底天井で、トイレ内も織部焼のタイルがきれいに貼られています。
外の庭園は紙屋川に降りておく緩やかな階段がテラスから続いており、非常に優美です。
廊下左手の途中で左折した奥に、2階への階段があります。
階段の手すりも名栗加工で、2階は6畳間と8畳間が並んでいました。
室内は床の間、付書院、欄間もシンプルでしたが、窓からはROKU KYOTOがきれいに見えました。

わかどり(松峰邸)
しょうざん内にある鳥料理店です。
玄関から紫峰邸に向かって右手の紙屋川沿いの谷筋の道を奥に進んだ突き当りにわかどり(松峰邸)があります。
玄関を入ると元は土間のような天井の梁がむき出しのロビーになっており、正面に床の間、右手には調理場と長いカウンターの席があります。
左手の廊下を真っすぐ奥に進むと、左手に広間にテーブル席があります。
さらに奥には床の間や違い棚のある個室の松峰の間があります。
突き当りが坪庭で、ここを左手に奥に進むと右手にトイレがあります。

さらに廊下を奥に進むと、離れの間があります。
2間続きで手前の間には付書院、床の間に琵琶床があります。

こちらの部材は1本の大きな松からすべて作られていると云われています。


コメント ( 0 ) | Trackback ( )
« 2023 2/23の... 2023 2/25の... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。