豊見城市 民俗遺跡巡り(15)『瀬長島地区』①

2007年12月30日 00時05分24秒 | 沖縄現地情報

▲<島に入った直ぐの所は、野球グランド(4面あり)になっている>
豊見城市瀬長島(せながしま)地区は、那覇空港の南側に位置し、着陸する時の進入灯がある所です。標高33m、周囲1.5kmの小さな島ですが、「琉球国由来記」には、「瀬長按司が居住していたグスクがあった」と記述されています。
以前は、島に渡る橋が無く、往来は干潮時に干潟を歩いて渡り、満潮時は船を利用したらしい。

▲<左は、島に入る道路から見る瀬底島。右、どんどん飛行機が降りて来る>
昔から島には、ハブが多く島では鶏が鳴かないといわれ、別名「トゥナカンシマ」とも言われていました。
戦前は、海亀が産卵したと言われるほどきれいな砂浜が島の周囲に見られたが、戦争後米軍の基地になり、以前あったグスクの石垣や拝所(4ヵ所)は、移動されるなど、大きく変貌しました。

▲<家族連れが釣りを楽しむ南側、向こうには渡嘉敷島の島影が>
しかし、島の中には、今でも住民が造ったのでしょうか、小さな祠が点在しています。




▲<車道の直ぐ傍に点在する祠や拝所。最後の写真は、「子宝岩の碑(これだけは、拝所ではありません)」>
⇒次回は、島の外、県道331号線「瀬長交差点」にある、新しく移築した「瀬底島拝所」を紹介します。