豊見城市 民族遺跡巡り(6)『高嶺地区』②

2007年12月08日 00時05分32秒 | 沖縄現地情報
豊見城市 高嶺地区巡り②

▲<高嶺ノ殿の中>
高嶺児童公園を出て、住宅街を少し北へ歩いた所に「ヒージャガー」がありました。
少し北にあった「ムラガー」は、住民に無くなったと聞くが、念のために付近の民家にあった、小さな井戸跡を撮影しました(帰路に、「ヒージャガー」の傍を通ったら、「ムラガー跡」の碑が立っていました)。
 
▲<左ヒージャガー、右は、「ムラガー」と思って撮影した個人の「井泉跡」?>

住宅街の高台を抜けた所に「フルジマアガー(ウブガー)」があるとの事でしたが、道路の整備と立派な老人保健施設「桜山荘」が出来ていて、全く地形も変わっていて完全に無くなっていた。立派な老人保健施設の入口にそれと思われるものがあったが、碑もなく確認出来なかった。
 
同じく、「ウカシク御嶽(=高嶺之殿?)」も、全く違う場所にありました。こちらは、村のお祈りの場という事で、大切に移築されていました。
 
高嶺地区は、高速の入口という立地の良さか、マンションが建ち新しい街に変貌しつつある開発が進んだ地区でした。
※井泉(ガー)の保存状況について一考察:御嶽と同じに扱えないが、「井泉」は、住民にとって「ウブガー(生まれた時、最初に飲んだ大切な水)」や「命の水」として貴重なものです。昔から住む人達には、大切にされてきた場所でした。それゆえに場所は、極力変えないで保存して欲しいと思います。水が枯れた場合のみ井戸は埋めて、形跡と碑を残すようにするべきだと思います。
那覇市内の「井泉(ガー)」でも、たくさん見受けるが、流す事を止めると水は腐敗する。付近を掘ったりすると枯れるので、水を流れるような保存が出来ないものかと考えます。