反抗期は成長の始まり
2歳になったばかりの孫とあと4ヶ月足らずで3歳になる二人の孫を見ていると日々知恵がついていくのがわかる。それも、この二人が一緒に一つ屋根の下で2週間ほど暮らすことになったのだが、急速に知恵がついた。いわゆるわんぱく小僧となったのである。
二人揃うとダメと言えば言うほどに、それをやりたがる。机の上に上ったりして、危ないのでダメだと言って下すと、また面白がって上がろうとする。母親が叱っても、どこ吹く風とばかりに、笑いながらやろうとする。こちらの年齢もあるのだろうが、私も孫を、子どもと違ってとても真剣になって叱ることができない。
先日、連続しておもらしをしたので、母親から「もうベービーだからね、またおむつしないとね」と叱られた孫は、逆切れして「ベービーじゃない」と言った。そこで母親がまた、「否、おしっこと言わないで、おもらしするのはベービーだよ」と言ったものだから、3度立て続けに、しかも大声で「ベービーじゃない、ベービーじゃない、ベービーじゃない」と言い張った。
日頃、大人しい孫なものだから、なかなかやるねえと思った。また、これまで物を取られたりしても黙ってボーっとしていた孫だったが、二人で欲しい物の取り合いをしているのを見て、これもまた人並みになってきていると思った。反抗的な態度をとったり、物の取り合いをしている姿は親から見ると悲しく罪の萌芽をみるようで不安になったりするが、成長の過程でもある。
平良 師