平和1丁目 ~牧師室より~

福岡市南区平和にあるキリスト教の平尾バプテスト教会の週報に載せている牧師の雑感

2004年7月18日 選挙こもごも

2006年12月30日 22時58分13秒 | Weblog
     選挙こもごも

 状況をどうみるかで、その対応はがらっと変わる。いいと考えるのか、それとも危機的だと思うのか、その判断が大切だ。選挙は、それらの国民の思いを反映している。選挙では、与党はこれまでの成果を強調し、改革をこのまま推し進めることが必要だと言い、野党は、その誤りを指摘する。
 国民は、どう判断したのだろうか。それは今度の参議院選挙の結果が物語っている。イラク派兵、年金問題などへの批判票も多かったのだろう。また、ある議員は、「予算をとってきます」と相変わらずのふうであった。
 露骨であるが、疲弊している中小企業にとって、やっぱり頼りになるのだろう。ある議員は、「ごめんなさい」と謝っていたが、有権者は、そう簡単には赦してくれなかったようだ。
 有権者も、唯一政治に直接かかわることのできる機会だから、権利は行使して欲しい。私の知っている身近な人は、間違って別人の名前を書いたと言っていた。論外である。役人からして、投票用紙を間違えて渡している。
 こんな選挙風景を見ながら、日本はまだまだ平和だ、と言う人がいる。一頃まで、声高に「憲法改正」を主張することなど、してはいけないという空気があった。前の戦争への反省からだ。今度の選挙では、護憲を主張してきた政党は大きく後退した。
 時代の流れは、平和憲法が危ない。教会は、神の守りを願い、神の正義を信じる群でありたい。「殺すな」、この十戒の一つを守り通すことにキリスト者の使命を思う。


平良 師