平和1丁目 ~牧師室より~

福岡市南区平和にあるキリスト教の平尾バプテスト教会の週報に載せている牧師の雑感

2004年6月13日 聖書の行間もね

2006年12月25日 23時53分55秒 | Weblog
     聖書の行間もね

 土曜日の夜11:10からNHKで「冬のソナタ」というドラマがある。これが、中高年層に結構受けているらしい。当教会にも密かに楽しみにしているファンがいる。ファンのK兄は言う。
 このドラマのどこにこれだけのブームになる魅力があるかというと、とても、清純な感じのする恋愛物語であること、遠い昔に味わった自分の淡い恋物語を世のお父さん、お母さんは思い出すのだ。女性は、とてもやさしいがきりっとした気高さをもっている。
 男性は、相手を思いやり、忍耐強さを漂わせている。全体として、抑制された雰囲気がある。季節は冬、ピーンとはった冷たい澄んだ空気、純白の包み込むような雪が舞う。
 ストーリーは、高校生時代に交通事故で失った恋人Aと瓜二つの男Bに、10数年後に主人公の女が会う。女は、そのとき男Cと婚約していたが、このBの出現に心揺れる。Cは、高校生時代からこの女が好きだったが女はAを愛していたのである。10数年後、ようやくCはこの女と結婚のはこびとなり幸せなときを過ごしていた。しかし、Bの出現によって、またもや彼女を奪われることとなる。
 この後のドラマの展開については、概ね想像できるとK兄は言う。彼の読みでは、この女性はBともCとも結ばれない。小説の終り方としては破局というやつである。
 K兄よ、そうかもしれないが、聖書の行間もそれくらい必死に読んだらどうだろう。聖書は、神様からのラブレターだと言われているのだし。


平良 師