晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

日置のこと(45) 宮津市日置-3 10/20

2013-10-20 | 上林地名考

2013.10.20(日)雨 

 サンプルが少ないのでまだはっきり言えないが、日置は国府の近くに在るケースと上林や夜久野のように山間部に在るケースがあるようだ。
 こういったケースは別所の存在に類似している。別所の場合、鉄の採鉱、生産など山間部で行う場合と国衙や国分寺などの建設資材としての鉄の生産、加工をするため国府の近隣に存在する場合があると考えている。
 日置についても同じように考えられると思うのだが、元々各地で太陽観測などをして暦法や卜占に関わっていた部が測量や設計のために国衙や国分寺の建設に関わったのではないだろうか。このことは各地の日置をつぶさに調べていけば見えてくることと思われる。
 さて宮津市の日置に話を戻すと、妙見山からの展望がきかなかったからというわけではないが、彼らの観測場所は妙見山ではなくて向かいの尾根上に在るのではないかと思い始めた。
 その理由は、少しでも高くて見晴らしの良い所がいいだろうということ、その地点でも東西に著名な目印があること、畑地名との関連で上林の日置谷と同様の情況が見られることなどである。
P1010334P1010556




左は上林の日置谷の裏山、右は宮津市日置の裏山、その共通点はその向こうが畑地名であること。実は八木町日置も同様の情況がある。

 その地点は296mのピークから北へ派生した尾根上になるのだが、例えば真東は成生岬、60度は小島、240度はなんと成相寺となる。270度、300度は鼓ヶ岳(569m)から派生する尾根上の突起と思われる。
P1010562

 


海と星の見える丘公園から鼓ヶ岳方面を望む。左手の尾根が観測地点想定の尾根。

  特に東の水平線の日の出を観測する場合は目標物が必ず必要なので、可能性は高いだろう。
 国土地理院日置の地形図を見ると、P296mにむかう谷沿いの道が書かれている。取り付きの所に神社があり、是非行ってみたいと思うのだが七面堂だろうか。
この道はかつては尾根を越える峠道かと思うが、観測地点に向かう道であったかも知れない。
 これらの地点になにか痕跡がないものか踏査したいものだ。一回の訪問だけで多くの示唆を与えてくれた、宮津市日置について次に記するときはもっともっと日置氏の謎に迫っていることだろう。おわり

【今日のじょん】じょんのなちゃけない顔が元に戻らない。雨が続いてうっとうしいせいかもしれない。P1010577_2

コメント
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