晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

雨読 トンカラ・リンと狗奴国の謎 5/12

2011-05-12 | 雨読

2011.5.12(木)雨、曇

 三日間雨が続いた。そのせいで読書が進んだとはいえないが、雨読が続いている。日本一周自転車旅行を終えて、行っておきたかったなあと思うところがいくつかある。もう一度旅に出たら絶対に生きたいところは、熊本県和水町のトンカラリンである。2007年3月23日杖立温泉から中津江村、兵戸峠、菊池市などを経由して熊本市に入った。このルートの北西にトンカラリンはある。トンカラリンを知ったのは旅行が終わってからだし、実はこの日は自転車のトラブルでとにかく熊本へ急いでいたのでいずれにしてもトンカラリンを訪れることは無かった。Img_3506

3月22日、後輪リムにヒビが入り、熊本のクシサイクルさんで急遽組み直すこととなったのである。


 トンカラリンを知ったのは「知られざる古代」水谷慶一著(2010.1.10参照)の中にその記事を見つけた時だ。トンカラリンという響きは憶えがある、「トントントンカラリンと隣組~」なんて唄もあるし、西陣や丹後ちりめんの機織りの音もトンカラリンと表現されることもある。ところが実際のトンカラリンは464mの断続した人工と天然のトンネルなのだ。そしてその古代遺跡の用途や目的は謎である。
 「トンカラ・リンと狗奴国の謎」金思燁著、六興出版、昭和52年7月初版、定価980円、購入価315円Img_2892
 「知られざる古代」ではトンカラリンは主題ではないので詳しく書いているわけではないが、日神祭祀の遺跡だろうということである。この地方に関連のある日置氏についても日神の祭祀に係わる一族だろうという結論である。
 さて本題の「トンカラ・リンと狗奴国の謎」ではこの地方は邪馬台国に従属しなかった狗奴国の中心的なところで、それは高句麗からの移住者であろうという説である。その辺の立証を装飾古墳や日本と朝鮮半島の遺跡などの比較でされているのだが、かなり専門的で一度や二度の読書では理解できそうにもない。トンカラリンについては詳しく考察されており、高句麗に由来する祭祀の場所という結論である。日置氏(へきし)については天文や気象のことを司る一方で製鉄の専門技術者でもあるという認識である。
 日本と高句麗についての整理しきれないほどの多くの情報を事細かに説明されているのだが、トンカラリンが高句麗族の祭祀に係わる遺跡だとしたら、高句麗の地にも同様の遺跡があってしかるべきである。それらの記述がないのはなんとも竜頭蛇尾の感がしてならないのだが。

【作業日誌 5/12】
道具収納棚作り

Img_2891
ゴミ屋敷化している工房をなんとか整理すべく作っている。



今日のじょん:ぽんぽこぽん探索犬しているボールがロストボールになって、替わりに使っているテニスボールがまたしてもロストになった。後がないので必死に探したら、以前のボールが出てきた。明日からまた頑張れるわい。Img_2887 Img_2888

コメント
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