常念が見える部屋から

ここから北アルプス常念岳が眺望できます。
季節の移ろいに写真を添えて発信します。

四十雀のお宿

2009年05月21日 | 季節の便り

四十雀の巣箱への出入りはすばしこく、撮影はいつも空振りに終わった。
どうしたわけか、この時は巣箱の入口に張り付いて動かなかった。
家主に対するサービスのつもりなのだろう。
今朝 好奇心に抗切れず梯子を掛けた、勿論写真は写さないという約束の下に。
柔らかい材料で作られた寝床をはみ出した雛が、巣箱の底一面に広がって眠りを貪っていた。
その数およそ10羽、卵の数だけ孵ったらしい。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

牡丹と常念

2009年05月20日 | 常念100景
遅咲き牡丹

家々の垣根から零れるように咲いていた大輪の牡丹が散って、花びらが打ち重なるようにうず高く積もっていた。
我が家でも島根県から背負い籠に入れられてやってきたピンクが咲いて,花札の6月は終わる。
その脇で芍薬の丸い坊主頭が日毎に大きくなって紅色を滲ませてきた。
毎年の事だけれど、同じ思いで見ることはなかったように思う。
しかし 本当はただ繰り返して来ただけなのかもしれない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山の彼方へ

2009年05月19日 | 常念100景

4時50分 嶺々の残雪が輝く上空を、山の彼方に向って一本の白線がぐんぐんと伸びる。
Googleの人工衛星に乗って、この白線よりも更に上空から俯瞰してみる。
この飛行機の行く先が上海に思えて仕方がない。
山を越えて、海を飛んで上海に行くのだ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雪形

2009年05月18日 | 常念100景
五月晴れ


朝の冷気の中に常念がくっきりと聳えた。
田植えが終わった水田が薄緑色に変わって青空の下にすがすがしい。
アカシアの淡い香りが漂って、季節は初夏に移る。
大方の雪形が崩れてしまったが、メリーさんのヒツジが山頂に駆け上がる。


雪形「メリーさんのヒツジ」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

かわらひわ

2009年05月17日 | 季節の便り
雨に濡れて

常念が見える西窓から、手が届きそうな距離にある、刈り込んだ紅葉の最上段の葉陰にカワラヒワが巣つくりを始めた。
ひっきりなしに二羽で巣材を運んでいる。
新緑がうまく新居を覆い隠していて、ここからは全く見る事はできないけれど、おおよその事は察しがつく。

飛翔
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

青梅

2009年05月16日 | 季節の便り
青梅

早春剪定した梅の木に花が咲いて、青葉の季節とともにおびただしい実が太り出した。
小さな実は梅雨の頃自然に落下して比較的揃った大きさの実が残る。
それでも数が多い時は全般に小粒で、少ない年はびっくるするほど大きな実が取れる。
今年は豊作の様相なので小さな実になるだろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

落し文

2009年05月15日 | 季節の便り
オトシブミ

意中の人が拾うことを想定して、しかるべき時、しかるべき場所に、故意に手紙を落とす。
誰に拾われるかわからないからゲーム感覚だったかもしれないし、偶然を信じて本気だったのかもしれない。
もしかしたら 思う人に必ず届く特別なプロトコルがあったのかもしれない。
いずれにしてもこんな美しい巻紙だったら、心躍らせて拾いたくなる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

獅子土手

2009年05月14日 | 季節の便り
鹿除けネット

昔昔 山から出て里の農地を荒らす野生動物を封じ込める為、山裾に長い長い土塁を築いた、万里の長城のミニチュア版である。
その名残りが今でも山麓にあるゴルフ場の真ん中を突っ切る形で続いており、猪土手と呼ばれている。
しかし 4、50センチ土を盛り上げただけの土手が、動物の行動を遮断したとは到底思えない。
多分土塁の上に更に木製の柵を巡らせたのであろう。
膨大な費用と労力を費やさねければならないほどの、野生動物による甚大な被害が発生していたものと思われる。
集落を捨てるか自衛するか、住民は重大な決断を迫られた。
村人の血と汗を注ぎ込んで完成した獅子土手が完全無欠であった保証はない、長き年月にわたって動物との攻防が繰り広げられたに違いない。
現在は鹿の食害を防ぐため、自衛のネットを張っている。
もしネットを破られても集落を捨てるつもりはない、生活の基盤は別にあり、しかも野菜作りを趣味と位置づけている住人も多いからである。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

野山の藤

2009年05月13日 | 季節の便り
山藤

丸花蜂特有の羽音がして、見上げると藤が咲いていた。
黒と黄色の恐ろしげな花蜂が忙しく蜜を漁っている。
見廻す山の斜面に、薄紫の風呂敷をかぶせたように藤花が点在し、年ごとにその数を増やしているように思う。
山の木々が資産になったころ、藤は林業の憎まれもので、成長の早い藤は短期間に木立を覆い尽くし、やがて枯死させてしまう。
山に入る時は刃物を持参し、藤の幼木を見つける必ず切り捨てた。
だから山藤がこんな優雅な花を付けることを知らなかった。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花の季節 ミツバチ

2009年05月12日 | 季節の便り
ミツバチの巣箱

山沿いの路のわきにミツバチの巣箱が配置された。
花の季節の到来である。
ここを拠点に約6か月間ミツバチの活動が始まる。
巣箱にそっと近づいて、体の五感の覆いを取ると、あたり一面地鳴りのような震動につつまれていることがわかる。
この小さな蜂達は蜜を集めるだけでなく、野菜や果樹の花粉を運び受粉を手助けする大きな働きをしている事を知らずにいる人も多い。

巣箱の玄関

働き蜂が頻繁に出入りする脇に、新しい死骸が二つほど転がっていた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする