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野山の藤

2009年05月13日 | 季節の便り
山藤

丸花蜂特有の羽音がして、見上げると藤が咲いていた。
黒と黄色の恐ろしげな花蜂が忙しく蜜を漁っている。
見廻す山の斜面に、薄紫の風呂敷をかぶせたように藤花が点在し、年ごとにその数を増やしているように思う。
山の木々が資産になったころ、藤は林業の憎まれもので、成長の早い藤は短期間に木立を覆い尽くし、やがて枯死させてしまう。
山に入る時は刃物を持参し、藤の幼木を見つける必ず切り捨てた。
だから山藤がこんな優雅な花を付けることを知らなかった。

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1 コメント

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藤の花 (ohisama)
2009-05-14 22:13:24
昔、祖母が作った日本人形の藤娘の藤の花に憧れました。
よそのお宅の藤棚や公園の藤棚を見るばかりでしたが、2年前仙台空港からの高速バスの窓から見た、山の斜面ところどころにに垂れ下がる藤の花を見たときには感激しました。
いつかはあの木々も枯れてしまうのかと考えると複雑な気持ちです。
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