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朱鷺受難

2010年03月11日 | 季節の便り
雪山茶花


佐渡の朱鷺センターに闖入したテンの仕業か9羽の朱鷺が喉を噛み切られて死んだという。
子供のころは、どこの農家でも自家用採卵のため10羽ほどのニワトリを飼育していた。
軒に庇を伸ばして、金網を巡らせた簡単な鳥小屋であったけれど、土台が接する地面には石を埋めてイタチや、テンの侵入を防ぐ作りになっていた。
それでも完全には防ぎきれず、年間集落の何軒かが受ける被害を減らすことはできなかった。
戸を締め忘れた、金網が錆びてもろくなっていた、土台の石積みに隙間があった等々被害に遭った人からの情報交換で鳥小屋はより堅固になっていった。
しかし動物の食に対する本能は常に人間の対策の上をいった。
その上 テンの恐ろしさは皆殺しの恐怖である、動くものすべての喉笛を食いちぎって殺戮する残忍性はまさに殺し屋である。
更に人は言い伝える、テンは動物の生き血を吸って生きている、だから喉笛をちぎるのだと、更にその対象物は人間に及ぶと、子供たちを恐怖の底に陥れることを云う。
しかし 時折見かけたテンの姿は、しなやかで美しく、魅惑的な生き物であった。
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