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梅雨の花 柿  父からの手紙7

2008年06月12日 | 季節の便り
梅雨時の小道に積るほど大量の花を落とす柿の大木は、すっかり姿を消してしまった。
畑の畔にわずかに残った在来種の、小粒だが味の良い甘ガキの花を拾ってきた。
花には小さなスズラン型とこの型がある 雄花と雌花という人もいるけれど詳しいことはわからない。
小さなころスズラン型の小花に糸を通して首に飾った記憶がある。
記憶が連鎖して今年二月温かい国に行ったとき、香りの高い白い小花の首飾りをかけてもらった、そのひんやりした感覚を思い出した。



「それから洋服の件だが、実はもうラシャのジャンパーでは暑くてたまらんので可野さんから安い粗末な夏向きのジャンパーでも買って貰おうかと思っているが洋服が出来上がったらこちらから金を送ったら仕立賃を払って送って貰おうかどうしようか。
背広の上着は現場へ着てでなくても必要なんだが。
しかし忙しい時大変な手数だから苦心して送らなくてもいいよ。
それは前にも手紙に書いて置いたと思う。
子供も元気な由安心している、申し訳ないことだが伸泰の面影はすっかり忘れてしまって思い出せない。しかし今度あう時は驚くほど大きくなっているだろう。
こちらも柳が一斉に新芽を吹き路傍の芝草も二寸余り延びてきました。
しかし野菜は六月にならなければ食べられません。
*伸泰(弟2歳?) 

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