goo blog サービス終了のお知らせ 

常念が見える部屋から

ここから北アルプス常念岳が眺望できます。
季節の移ろいに写真を添えて発信します。

鉋(かんな)を研ぐ

2012年07月21日 | 医療器械

ヤブカンゾウ

高度な技能継承で知られる宮大工集団の棟梁がに聞いた。

首都圏のある造営工事に参加した技能集団の大工が仕事前に熱心に鉋を研いでいた。

それを見た別集団の大工さんが笑って云った「いまどき鉋を研ぐとは驚いた、替刃を使えば名人の切れ味が再現できるのに」

確かに替刃の技術が向上して多くの場面で刃物は替刃に席巻された感がある。

大工仕事はもとより、床屋、農作業、医学分野等

しかし と棟梁は続けた、使うほどに道具は手になじむ、使いこなして道具を体の一部にしなければ道具と云えない。

切れ味が落ちるたびに刃先を交換していたら、いつまでたっても道具を手になじませることはできない。

「替刃仕上げと、手研ぎ仕上げの削り面を見てその違いが判るのですか?」と率直な疑問をぶっつけた。

棟梁は「それは判らない、しかし指先に五感を集中して、表面をなぜれば違いは明らかだ」と返ってきた。

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 水辺の花 サギソウ | トップ | 戻り梅雨 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

医療器械」カテゴリの最新記事