今年は松飾りのしめ縄を自作することにして、昔のことを思い出しながら始めた。
まず材料の藁を柔らかくする藁打ちである、台にのせた藁を根元から穂先まで万遍なく木槌で叩く。
昔 冬仕事として藁細工をする家が多かった、藁は縄、藁草履や草鞋、雪靴など様々な日用品や農作業用品に加工できた。
藁打台が家の中に設置され、1日中トントンと藁を打つ音が聞こえてきたものだ。
もう60年も70年も昔のことである。
縄は藁を捩り合わせて長く紐状にしたもので、藁細工の基本中の基本である。
同じ太さで丈夫な縄を早くなうことは決して簡単ではない。
縄は捩る方向により左縄と右縄があり、しめ縄には左縄が使われる
なんとか玄関に 飾り付けたらもう暗くなった、明日和紙を切った垂をつけて完成する。
しめ飾りに、南天とツルウメモドキを添えたら、玄関先が急に華やいだ。