常念が見える部屋から

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訃報

2011年10月11日 | 来し方

晩秋 夕焼け

いつか来ることと思っていたことでも現実になると動揺する。

昨日 入社以来今日まで大変お世話になった、創業家中嶋さんが永眠された、今春以後体調が思わしくなく、会う毎に私は不安を大きくしていた。

訃報を受け、私自身の年譜に、付けるべき区切りの存在を実感した。

私は創業家から経営を預かり、曲りなりのもそれを全うし、次代に引き継ぐことができた。

勿論そのことは特筆すべき大きな区切りである、しかし企業歴史の深淵に立ち入って考えた時、やり残したことへの漠然とした物足りなさが残った。

それは先代が最も心を砕かれた創業家族の安寧についてである。

特に会社経営から一線を画した創業家の存在は、代を経るごとに薄められてしまう。

まして 持株会社等による経営統合が進むとその傾向は顕著にあらわれてくる。

しかしながら、次の飛躍に向かう時、それは大変重要なことであると認識している。

区切りとは、私にとってそういうことの葛藤の中から導き出すものと考えている

 

コメント
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